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野球難民 [スポーツ]

野球難民

野球難民

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 長崎出版
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本


「野球難民」とは何のことだと思われますか。
当事者でない人々にはとっつきにくい言葉にちがいありませんが、わたしは当事者でした。

大阪の阪急沿線に住み、物心ついた頃には父親に連れられての野球場通い。その野球場は西宮球場といい、拠点をおくのは阪急ブレーブスというチームでした。


小学生の頃、山田、福本、加藤など素晴らしい選手がいた阪急は黄金時代を築きました。そして多感な中学、高校の頃を過ぎると、チームは強い西武ライオンズに勝つことができなくなり、ファンとしては我慢の日々を強いられました。しかし、もっともチームへ熱い思いを傾けた時期だったと思います。そんな折に球団の身売りという信じられない出来事が起こり、オリックスというチームになってからはもう自分などの想像力では考えられないスピードで球団が変貌していきました。

この本は、去年近鉄、オリックスが合併して一つの球団になったことをきっかけに、合併反対の署名活動に参加していた若いライターが、そこで知り合った愛すべき野球ファンを追いかけたものです。巻末のアンケートにわたしも回答しましたが、取り残されたわたしたちのような野球ファンを取り上げてくれたことに感謝しながらも、改めて悲しい現実と向き合い、つらくなりました。

この本を読んで、こんな野球ファンもいるんだ、と思っていただければ幸いです。


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コメント 2

椋木萌

わたしは野球には疎いのですが、いま日本では、阪急が阪神の株を買って、ひょっとしたら「阪急タイガース」が生まれるかも!?
という事態になっています。
虎ファンの心中やいかに。
by 椋木萌 (2006-04-20 17:06) 

鯉三

この問題、非常にやっかいですね。
「阪急タイガース」なんて、阪神ファンは絶対受け入れられないでしょう。
じゃあ、旧阪急ファンはどうかと言うと、これは意見が分かれるかもしれません。わたし個人は阪急沿線に住み育った者ですし、阪急という言葉には特別な思いがあります。しかし、野球に関しては、阪急と阪神は全く対極にあったものですから、それが一緒になるということは想像の範囲を超えています。しかし、現実そうなりつつあるのなら、どうしようもない、というのが一野球ファンとしての意見であり、嘆きです。
by 鯉三 (2006-04-21 00:34) 

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