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嗚呼 台湾 [台湾生活・雑感]

アメリカ大統領選挙で勝利したオバマ氏のその日のスピーチは素晴らしかった。
もちろん、アメリカ国民に向けられたスピーチなのだが、同時通訳を聞きながら、なんだか自分に語りかけられているような気がして胸が熱くなった。

アメリカはすごいなあ...
こんな人がいて、こんな人を選ぶ人々がいる。

職場のアメリカ人、カナダ人も喜んでいた。
“今夜は乾杯だね”とカナダ人のNigelと話し、
家へ帰って冷蔵庫からビールを出し、テレビをつけると、
信じられない映像が目に飛び込んできた。



20081106.jpg


大勢の人々がホテルを取り囲み、警備にあたっている警察隊と激しく衝突していた。



そもそも今回の抗議活動は、その目的や要求もはっきりしないもので、多くの人が野党・民進党の政治的活動だったと感じている。もちろんメラミン入り粉ミルク問題などもあったし、中国に対して何らかの声をあげることは必要だった。だからこそ、その抗議活動は静かに厳かに行うべきだったのだ。「台湾は中国ではない」と主張するのであれば、民主国家として恥ずかしくない平和的な抗議活動ができたはずなのに。


結果は暴徒と化した人々が同じ台湾人の警察官に襲い掛かるという、
とんでもない暴動となってしまった。
そこには目的などなく、ただ破壊したいという過激な人々の姿があるだけだった。


民進党は「我々は平和的活動をしており、あれらの暴徒とはまったく無関係だ」と言っている。しかし、群集が取り巻くホテル前に駆けつけた民進党の蔡英文主席は、過激な抗議活動に走る人々に対して自制を求めようとはせず、興奮した口調で警察の過剰な警備と取り締まりを非難するだけだった。結果的にこれが抗議活動を暴動に変えるきっかけになってしまい、暴力を好むチンピラや黒道(ヤクザ)を招きよせてしまったのだ。

“台湾は世界中に恥をさらした”
テレビを見ながらそう感じた台湾人は多いはずだ。わたしは台湾人ではないけれど、台湾を愛する一外国人としてやるせない気持ちになった。そして何より、この事態を最も喜んで眺めているのは中国政府だと思うのだ。台湾が政治的混乱におちいり収拾がつかなくなれば、「台湾同胞を救う」という大義名分を中国に与えることになる。そんなことになってしまったら、もう台湾は終わりだ。

実は今回台湾在住のチベット人も抗議活動に参加していた。
チベット・サポーターとして、彼らといっしょに声をあげたいと思ったが、
記者会見するチベット人の横に民進党の議員が張り付いているのを見てあきらめた。

台湾は複雑だ。
自分の国を「中華民国」という人もいれば、「いや、台湾だ」という人もいる。自分のことを「台湾人だ」と言う人もいれば、「いや、中国人だ」という人もいる。これらの矛盾は今に始まったことではないが、普段は何も問題なく人々は平和に仲良く暮らしている。しかし、政治家たちはこういった立場の違いを故意に対立させる傾向があり、選挙の際はそれを利用して票計算をする悪習がある。民進党は目先のことばかり考えずに、台湾の真の未来について考えてほしい。


それにしても、台湾にオバマ氏のような人は現れないのだろうか。
互いの違いを認め合い、一つしかない自分たちの国を自分たち自身で支える。
この際、国名なんてどうでもいいではないか。
台湾の人には、一日も早く「自分たちの国」を持ってもらいたいと切に思うのだ。

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コメント 22

kumimin

こんにちは。
アメリカもオバマさんに決まったからといって即変わるという感じはないかもですが、変わる希望はありますよね。
台湾も複雑で中国では何故いけないのか?なんて知らないと考えてしまいます。香港と台湾は同じ運命のようで全然違いますよね。
こういう、抗議活動、暴力行為との境界線が難しいですね(- -)

by kumimin (2008-11-09 16:59) 

たいへー

自分の意見を言わない日本人より、素直ですよ。
何でも人の意見を伺っていては、
自分自身が分からなくなる。
暴力はいけないことですが、人任せもゆゆしき問題です。
by たいへー (2008-11-09 22:23) 

ゴーパ1号

果たして、私たち日本人は
自国としての日本をどれくらい意識しているのかな。
たいへーさんのおっしゃること、わかります。
by ゴーパ1号 (2008-11-10 09:35) 

ふじのしん

北京五輪前の長野の抗議デモの時に感じたのですが、デモ行動の中には暴力的なもの、それ自体を目的とする連中がいるし、それによって事態がさらに混乱している。どんな問題にしろ暴力によって解決されるものなど絶対にない事は明らかなのにそれが起きるのは、やはり問題を複雑化したい人がいるのだろうと考えます。

オバマ氏のスピーチは後世に残る素晴らしいものでした。アメリカ国民に向けられたものではあるけれど同時に、世界のさまざまな問題を解消するための大切な考え方が表現されていたように思います。
「自分に賛成しない人々の声にこそ、耳を傾ける。」これは決して理想を語ったものではないと思うのです。

by ふじのしん (2008-11-10 18:33) 

べっこら

日本人の政治家の中にもオバマさんのような人がいるといいのですが
最近の日本の政治はどうなのだろうと思う事が多いです。
そういう私も政治の事がよく分からないのですけど、そういうのも改めないといけませんね。
by べっこら (2008-11-10 21:25) 

michael

アメリカの凄いところは常に進化していることです。日本ではありえないことですね。
by michael (2008-11-10 22:45) 

鯉三

kumiminさん:
オバマ氏はとても難しいタイミングで大統領に就任します。この世界恐慌並みの不景気をどう乗り越えていけばいいのでしょうか。容易ではありませんね。しかし、希望を捨ててはいけません。
確かに抗議活動というものは暴動に変わりやすく、無抵抗だと容赦なく警備側から打ち据えられたりすることもあります。今回は残念ながらそういうこともあったようです。

たいへーさん:
日本人は不満があっても声をあげにくい国民性なのでしょうか。やはり社会の中での圧迫感がそうさせるのでしょうか。おっしゃるとおりで、政府任せ、人任せはいけないと思うのです。

ゴーパ1号さん:
わたしは海外に出て初めて、日本という国を客観的に眺めることができるようになったと感じています。台湾の人たちもそうです。台湾の中では自分たちの置かれている状況を認識できないものなのです。

ふじのしんさん:
長野での聖火リレーはさまざまな禍根を残しましたね。わたしはこの時台湾にいながらその様子をテレビで眺め、深い挫折感を味わいました。しかし、その挫折感を忘れないようにしたいと今も思っています。
オバマ氏のスピーチは心震えるほどの感動を覚えました。立ちふさがる現実は厳しく、オバマ氏の提唱することがそのとおりに実現するとは思えません。しかし、そこで諦めないという人間の信念の強さが、いよいよこれから試されるような気もしています。

べっこらさん:
政治はわたしにもよくわかりません。というよりも、政治家の考えることがよくわからないのです。彼らはとても国のため、国民のために仕事をしているようには思えません。

michaelさん:
アメリカは決して好きな国ではないのですが、やはり懐の深さをもっていますね。同時にどの国よりも、国民が貪欲なまでに自由を求めていると思うのです。進化するエネルギーの源はそこにあるのだと思います。

by 鯉三 (2008-11-11 01:25) 

mito_and_tanu

こんばんは
日本の体面主義、形式主義がいいのか、アメリカ等のより積極的な議論主義がいいのか。難しい所だと思いますけれど、日本もかつて日米安保や学生運動のように激しく意見がぶつかった時期もありますね。
私個人的には、議論をする場がたとえ反目と戦いに発展する可能性を秘めるとしても、あったほうがいいと思いますが。
by mito_and_tanu (2008-11-11 21:00) 

のんたん

陳水扁はついに逮捕されたようですね。
逮捕されるべくしてやっと逮捕されたのだとは思いますが、民進党の
彼だけでなく、過去にも与党にもたくさんいるのだと思います。
暴かれやすかった暴かれにくかったか、その時世論がどのように
動いているかの違いだけで。
今回の抗議行動も暴力行為に変質してしまったところがあるけれど
普段はなかなか声を上げられない人たちが、声を上げ行動したことは
私はよかったのではないか、と思います。自分たちでも考えるきっかけ
になった部分もあるのではないでしょうか。
今台湾には「政治家」はいない、「政客」だって言う人も多いですよね。
だからこそ人民がよく考えて動くべきなのですけれど。
by のんたん (2008-11-12 00:00) 

花火師

前総統の逮捕・・・
どうなんでしょうかね?
by 花火師 (2008-11-12 00:07) 

鯉三

mito_and_tanuさん:
日本にも若い学生が自分の国の現在や未来について語り合った時代があったなんて、今では信じられないくらいですね。お隣の韓国でさえ最近では政治に関心を持たない若者が増えているそうです。

台湾の学生たちは日本の学生と同じで、元々政治問題には無関心だったのですが、この抗議活動以降、少し変化が現れているように感じます。どのように発展するのか、それとも立ち消えするのか、台湾に住む一外国人として見守りたいと思います。

のんたんさん:
台湾の旧国民党政権時代。蒋経国の病死で総統に就任した李登輝が全国民による総統の直接選挙を実施するまで、世論というものなどは一切存在しなかったのではないでしょうか。その時代は今の中国政府と同じで、世論が封殺される時代だったのです。この時代のことを取り上げて、「過去にも与党にもたくさんいる」といっても、それは今の時代と比べて客観的に評価できるレベルのものではないとわたしは思います。

今年5月まで与党だった民進党の数々の汚職問題は非常に深刻です。「国民党はもっとひどいことをやってきた」という言葉が免罪符になるなどとは到底思えません。例えばわたしが関心をもっているチベット問題。これについて「チベットを弾圧し続ける中国が、第二次大戦時の日本軍の侵略行為を非難する権利などない」ということをいう人々がいますね。でも、それが明らかに誤った言い方、解釈であることは、のんたんさんもわかるはずです。

台湾独立は、ほとんどの台湾人が望んでいることです。台湾の人は自分の国を持ちたいと思っているはずです。しかし同じ独立を叫ぶにしても、それはここ10年間で世界の勢力がすっかり変わっていることを念頭におかなければなりません。今や中国の力は絶大です。世界はこの現実を無視できないのです。台湾が台湾として生き残るためには、綱渡りしてでも生き延びなければなりません。「中国はいやだ」「台湾は中国ではない」と言い続けるのであれば、戦争をも覚悟しなければなりません。果たしてそんな覚悟が、今の台湾の人にできるのでしょうか。

今、台湾の学生たちが自覚もないまま、そのことに気づき始めているような気がします。「静坐抗議」のメッセージは非常に弱く、こういう活動にいかにも慣れていない台湾の学生の浅さが随所に垣間見えますが、既成政党の応援を排除したことは大きな一歩です。

挫折から学ぶことが多いのはこの世の常です。
台湾の人々には、この失敗を糧にして永遠の台湾を作ってほしいと願ってやみません。

花火師さん:
前総統の罪は限りなくクロだと思います。
旧与党の民進党にとっては大きな打撃になると思われます。しかし、これは生まれ変わるチャンスでもあるのです。いえ、生まれ変わってもらわなければ困るのです。このまま消えてしまえば台湾はもうおしまいです。

by 鯉三 (2008-11-12 01:32) 

iharaja

オバマ氏の勝利演説を聞かずじまいでした。
鯉三さんの記事を読んだお陰で、演説の内容を知りたくなり、全文を和訳したサイトを幾つか見つけました。
心を打つ内容でした。
これからの舵取りは困難を極めると思いますが、“Yes we can”の実現を信じたいです。

考え、人種、宗教、民族、国…、それぞれ異なっても、
平穏な日々を求める気持ちは皆一緒のはずなのに。
先へ進むには、まず違うことを認めあうことからだと思います。
違うから、従わせよう、潰そう・・・では混沌へと加速するだけですね。
by iharaja (2008-11-13 20:47) 

鯉三

iharajaさん:
オバマ氏の勝利演説は、その日午後からの出勤だったので幸運にもテレビで見ることができました。最初はCNNを見ていたのですが、英語では完全に理解できないのでチャンネルをNHK海外放送に変えたら、同時通訳だったのでとてもラッキーでした。本当に本当に素晴らしい内容のスピーチでした。

指導者には、まず自身の理想が求められます。しかし、その理想の実現には幾多の困難が待ちうけていて、その人一人の権力とかカリスマ性といった単なるこけおどしだけでは乗り越え、実現できるものではありません。リーダー・シップというものは派手さとは無関係で、地味であれば地味であるほど光り輝くものだと思います。

というわけで、オバマ氏に世界の未来の夢をたくしつつ、自分も一人間として、人間としての理想とは一体何なのか、そういうことを考えていきたいと思います。

by 鯉三 (2008-11-14 02:26) 

gillman

日本も今大変なことになっています。二代続けて首相が投げ出した後に、今度は民意も問わずに居続けようという首相ですから。
by gillman (2008-11-14 23:15) 

鯉三

gillmanさん:
今の首相は口ほどにもない人物と思っていましたが、何よりも態度がいけませんね。いよいよ選挙かと思っていたのですが、解散を姑息に引き伸ばしていますね。
by 鯉三 (2008-11-15 22:07) 

sally

はじめまして。
時々ブログを拝見させてもらってました。
でもコメントをするのは初めてです。

長野で聖火リレーが行われた時現場にいました。
そこで何が起こったことを日本のマスコミは
ちゃんと報道しませんでした。
ごく一部を切り取って、まるで右翼や反中勢力が
抗議に来ているような印象を一般の人に与えました。

それなのに日本人に暴力をふるってた中国人を
日本の警察やメディアは見て見ぬふり。

今回の台湾の抗議活動も同じじゃないんでしょうか?
台湾メディアによって偏った報道がされていませんか?

どうもそういう感じがするんです。


by sally (2008-11-16 08:39) 

鯉三

sallyさん:
コメントをありがとうございます。
チベット・サポーターの方でしょうか。確かに長野の聖火リレーをめぐる新聞やテレビのニュースの報道は偏っていましたね。特に「FREE TIBET」を叫んで、リレーに飛び込んだ台湾在住のチベット人・タシ・ツェリンさんのことを、単に「台湾の男性」と紹介した報道には愕然としました。今の日本では中国に都合の悪い報道をすると、即外交問題に発展する可能性を報道機関は恐れているのかもしれません。それにしても、すごい数の中国人が日本に住んでいることを改めて知り、呆然とさせられました。

さて台湾のマスコミですが、常に中立的な報道というものがありません。完全に真っ二つに割れた報道が日々行われています。ですから、今回の抗議活動も警察の過剰警備を強調するものもあれば、一部の過激な抗議活動を強調するものもありました。つまり、どちらもあったということです。

わたしは台湾の二つの政党がお互いの非を認め合い、和解まではいかなくとも、とりあえず政局を安定させる方向で一致してほしいと思っています。今のままでは中国共産党政府の思うツボです。台湾が一つにまとまることが、中国にとっては一番厄介なことなのです。その点を野党・民進党は見過ごしています。台湾が生き残る道は、立場の違う人々が一つの台湾のもとでまとまる以外にありません。

とにかく台湾の政治は複雑です。政党の中では常に権力闘争があり、また異なった目的を持った人々が権力を握るチャンスを虎視眈々とうかがっています。与党・国民党も決して信用できないというのが実情です。

by 鯉三 (2008-11-16 11:47) 

蟹道楽

台湾はみんな自分達の事を台湾人(香港の人が自分達の事を香港人と呼ぶように)と呼んでいると思ってましたが、違ったのですね。
暴動は良くないことですが、僕個人的な意見では世界に恥をさらしたとも感じません。
但し、中国政府は喜んでいるでしょうからそれが残念に思います。
by 蟹道楽 (2008-11-16 19:31) 

のんたん

何度も失礼します。
私は逮捕について阿扁がはめられたとか、見せしめだとか、不公平だとか思っているわけでは決してありません。ただお互いに挙げ足をとるようなことばかりしていないで、清算すべき点はお互い清算し、追及すべき点は利害を超えて一緒に追及すべきなのではないか。政党もマスメディアも。そうでなければお互いに納得して歩み寄ることは難しいのが現状ではないかと思ったのです。
by のんたん (2008-11-16 23:26) 

鯉三

蟹道楽さん:
台湾では、現在の香港よりも自分のことを「台湾人」といえる人が増えています。この流れはもう止められないと思います。ただ、国名が問題なのです。つまり国であるのかどうかということですね。どう考えても主権独立国家なのですが、世界が中国の圧力に屈してそれを認めないのです。台湾の人がアイデンティティをもちにくいところは、そういう点になると思います。

のんたんさん:
再度のコメント、ありがとうございます。

>お互いに挙げ足をとるようなことばかりしていないで、清算すべき点はお互い清算し、追及すべき点は利害を超えて一緒に追及すべきなのではないか。

まったく同感です。それにつきると思います。
今の状況は非常に危険です。経済の悪化もあって、人々の不満があらぬ方向へ向かうことを危惧します。

しかし、こんなに政治とメディアが密着していてはどうしようもありませんね。世論を真っ二つにしているわけですから。

あえて、もう一度民進党のことを。

わたしが台湾へ来たのは9年前です。日本にいた時から自分なりに台湾の歴史を勉強してきました。2000年に、かつては「党外」だった民進党が政権をとる瞬間に出くわした時の感動は今でも忘れられません(高雄での大規模な民進党の集会に劉さんとともに出かけました)。

今の民進党は来年の地方選挙のことしか頭にないように思えます。この小さい台湾をどうやって守っていくのか、ビジョンがまったく見えません。国民の代表である政治家が感情的に泣いたり怒ったりしている場合ではないと思います(こっちが泣きたいくらいだ)。

ちなみに“野草苺”の学生たちによる「静坐抗議」は、やっぱり政党(緑)が絡んでいるようです。とてもとても残念です。

by 鯉三 (2008-11-17 00:00) 

鰯母

外国人だからこそ見える部分もあるでしょうし、冷静に判断できる
ということも多くあるんでしょうね。
でも確かに台湾は中国との関係でかなり複雑な国なんだなと
折りに触れ思わされます。
日本人は自分の国に対しての想いや誇りといったものが薄いと
思いますが(島国ゆえなんでしょうか?)、同じ場所に住んでいて
自分の国の名をみんなが同じように呼ばないというのはとても
残念(という言葉では軽すぎますが)なことですよね。
台湾に暮らす人にとって大切なことが、外側の中国によって
内部からバラバラにされたり、決められたり、操られているようで
恐ろしく感じます。
by 鰯母 (2008-11-23 23:15) 

鯉三

鰯母さん:
そうなんです。部外者である外国人の立場からみると、「どうして、こんなことがわからないのか」と思うことがとても多いのです。それは日本についても同じです。日本に住んでいた時は気づかなかったこと、意識していなかったことが、海外に出るといろいろわかってきます。もし鰯母さんがもう少し長くフィンランドにいたならば、きっと日本という国がどれだけ変な国なのかが見えてきたはずです(いや、もう気づかれていたかもしれませんね)。

でも、だからといって海外に住んでいるわたしが日本のことを馬鹿にしているわけではないのです。ずっと日本のことを思っています。それは当たり前に日本に住んでいた時にはできなかったことです。

大国・中国の隣にあって、小さい台湾でも主張できること。きっとあると思います。台湾では日本にも負けないくらい、人々の自由が認められています。それは誇れることだと思うのです。そういう点を、国としてアピールしていけばいいのだと思います。

by 鯉三 (2008-11-25 01:13) 

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