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チベット週間(2) [台北でチベットを知る]

先週土曜日、台北のショッピング・エリア・信義区で、
FREE TIBET CONCERT(西藏自由音樂會)が行われました。


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とても暑い日でしたが、会場には五色のタルチョがはためいていました。


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台北で唯一のチベット・レストラン「藏味館」がテントを設けていて、
チベットの蒸し餃子「モモ」を買って食べてみました。
特製のソースがおいしく、今度藏味館でも食べてみようと思いました。


コンサートは炎天下の昼から始まっていたようですが、
わたしは夕方6時から参加しました。


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すでに多くの人が集まって賑わっていました。
ただ、野党民進党の下部組織である青年グループがこのイベントに参加していて、
随所に政治色が見え隠れして、ちょっと嫌な気持ちに。

案の定、ステージ上や会場のそこかしこで、現政府の対中国政策を批判したり、「台湾もチベットと同じだ!」という発言が飛び交ったりして、ちょっとそれとこれとは違うのではないかと思ったりしました。


でも、出演していたアーティストたちはみんな一生懸命演奏していました。


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台湾少数民族出身のアーティスト・Panai(巴奈)。
彼女の低く柔らかく伸びる歌声は、一度聞いたら忘れられません。


巴奈 流浪記 Panai Wandering





日曜日は映画『雪の下の炎』を見るため、再び中正紀念堂へ。
日本人映画監督・楽真琴(ささ まこと)さんによる2008年の作品です。
以前からぜひ見てみたいと思っていました。


雪の下の炎



心を打つ映画でした。
人としての生き方について考えさせられました。


というわけで、まさに先週はチベット週間だったのですが、
これからも自分なりにチベットを応援していきたいという思いを強くしました。


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コメント 10

danke

「モモ」がおいしそうですね。
上にかかっているソースは、どんな味でした?
by danke (2009-07-15 00:29) 

danke

ちょっと 真面目な話題ですね。
ピンクチャイナは最大領土を狙っている以上、台湾も飲み込まれると言った心配事が出てくるのかもしれないですね。
日本領から中華民国領。そして、ひとつの中国と主張する中華人民共和国。「台湾もチベットと同じだ!」と言うもの当たらすも遠からじ、、かもしれませんよ。
by danke (2009-07-15 00:42) 

okinawa-fan

日本でも報道されてはいますが、やはりより近いところで
鯉三さんは日々感じていられるのだな・・・と思いました。
歴史を知ること、真実を知ることは努力のいることですが
それを続けていきたいと思います。
by okinawa-fan (2009-07-16 10:11) 

iharaja

『世界的に大きな注目を浴びているものの、まだわが国ではあまりなじみのないチベット文化を総合的に紹介する特別展「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」を開催いたします。』
↑ は先月まで九州国立博物館で行われた特別展の説明文の一部です。
これはこれで意義があるでしょうが、
なんと言っても中国政府の全面バックアップの展覧会でしたから、
少なくとも「今」を伝えるものではないですね。
(私も観覧したわけではないので偉そうなことは言えませんが)

ステージの「自由」という言葉に対して、チベットの人々、台湾の人々と
日本に住む私たちの間にも、きっと温度差があるのでしょうね。
長々と書いてしまいましたが、台湾、日本、それぞれで行われた
イベントを比べて、そんなことを感じました。

30年も牢獄に収容されて、そのアイデンティティーを失わない姿は
胸を打ちます。

by iharaja (2009-07-17 06:13) 

kumimin

チベットにとっての本当の意味の自由って(今の日本にもあるのかどうかは不明ですが)いつくるんでしょうね。
各地で運動されていますが時々逆効果なんでは?って思うようなこともあります。こういうコンサートや文化行事で心の中から支援して行かねばって思えるようにできればいいけど。難しいし時間もかかりそうですね(- -)
そういうことに対して何もできない日本政府も歯がゆいなあ。
by kumimin (2009-07-17 21:47) 

蟹道楽

チベット、そしてこの度のウイグル。
国として機能していないとしか思えません。
また、都合の悪い映像が流れると映像を切ってしまうという国の対応とは思えぬ幼稚さ。
世界中が『また中国か!』とあきらめてしまい、世界中の人々が、この国ではこれが当たり前と思い込む事が最悪の事態を生んでしまう事になるのでは・・・
このようなイベントの開催で世界にメッセージを送り続けてほしいとおもいます。
by 蟹道楽 (2009-07-20 01:09) 

鯉三

dankeさん:
中国がアジアの中で軍事的侵攻を始めた場合、最初に飲み込まれるのはもちろん台湾です。しかし現実問題、そういう野蛮な行為は今の国際社会では起こしにくいことです。そこで、中国は対外的には長期的に台湾問題を処理するとアピールしているわけです。来るべき日に向かって、しっかり統一の下地を作ろうという魂胆です。

とにかく、中国は今とてつもなく大きな国で、その現実を世界は無視できません。すでに台湾のような小さな国が立ち向かえる相手ではありません。日本だってそうです。

この先、中国とどうやって付き合っていくかがメインです。
それ以外に方法はないし、その中で未来のことを模索していくしかありません。われわれは正義を信じるほかありません。

by 鯉三 (2009-07-24 00:29) 

鯉三

okinawa-fanさん:
そうですね、物事を知ろうとするとエネルギーがいるし、努力も必要だと思います。なかなか日々の生活では難しいことです。「自分も生きているけど、他の人も生きている」という当たり前のことを忘れないようにしたいものです。

iharajaさん:
わたしは多くの人にチベットの現状を知ってほしいと思っています。だから、どんな取っ掛かりでもいいから、そこから興味をもっていただけたらと思うのです。必ず行き着くところがあります。それは疑うべくもない事実です。

台湾の政治はまったく方向が違う二つの政党に国民が分断されるという状況です。統一か独立かという二者択一ではなく、国民の中から第三の道を模索する動きが出てきてほしいと思っています。

kumiminさん:
残念ながら日本も台湾も、政治家は自分たちが属する政党の支持票を集めるための活動しかしていません。チベット問題もそうですが、そういう人々のために利用されていることを悲しく思います。一度関わったからには、どこまでも応援してほしいのですが、そういう政治家はあまりいないように思います。

蟹道楽さん:
中国のやり方が国際社会で通ってしまうことに不安を感じます。決してまかり通ってはいけないことが、「世界経済の安定」という名の下にうやむやにされていくのです。末恐ろしい現実です。
中国がこのまま繁栄しても、現政権が突然滅んでしまっても、そのとばっちりを世界全体で受け止めなくてはいけないのです。えらいことです。

by 鯉三 (2009-07-24 23:17) 

たいへー

大変出遅れました。
あの暴動以来、日本では全く情報がないんですが、
まだまだ混乱してるんでしょね。
どうしても自分達の考えを優先して、
違う考えは排除しようとする。 人間って、わがままなんだ。
by たいへー (2009-07-25 07:13) 

鯉三

たいへーさん:
わたしもそう思うんです、これは人間の問題なんだと。人って、どうしてこんなにも自分たちのことばかり考えるのでしょう。お互いが共存すればもっと違う世の中になって楽しくなると、どうして思えないのか。残念でなりません。
by 鯉三 (2009-08-11 23:43) 

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