宇仁菅書店を訪ねる [本]
神戸の六甲道にある古書店・宇仁菅書店を訪ねました。
以前、神戸に住んでいた時に大変お世話になったお店です。
店主の宇仁菅民世(うにすが たみよ)さんが先月21日にお亡くなりになったことを、ご息女の綾さんから拙ブログにコメントをいただいて知りました。今から5年前に書き記したブログ記事を、奥様のみどりさんが病床の店主に読んでくださったことを知り、言葉を失ってしまいました。同時に、その後一度もお店を訪ねなかった不義理を恥じる悔恨の思いでいっぱいになりました。
先客もあるので、まずはじっくり「妥協なき本棚」と向き合いました。
本棚の間に著名な作家の肖像写真がさりげなく飾られていました。作家への敬意と読者へのシンパシーがここにあります。本を愛する人たちがこの書店に魅せられる理由がよくわかります。
ようやく選んだ本をもって番台へ。あの英字の包み紙で丁寧に包装していただきました。番台には奥様のみどりさんがいらっしゃったのですが、どうやって名乗ればいいのかわからず、番台の上に飾られている額装の写真について尋ねました。
“この写真はいつ頃のものですか”
“そうですねー、震災の後ですから14、5年前になるでしょうか”
“実はわたくし、その頃大変お世話になった者です。5年前に書いたブログ記事を...”
“えっ!...鯉三さん?”
その後、すぐに綾さんを電話で読んでいただき、三人でお話することができました。いいお話ばかりで、他のお客さんもいるのにちょっと長居をしてしまったことを申し訳なく思っています。
今はまだ、この時に宇仁菅書店で交わした会話をまとめることができません。いつか書きたいと思っています。ただ、お二人と話していて感じたのは、店主が亡くなられてから日も浅く、まだご家族の悲しみが癒えていないということです。それは時間をかけなければいけないと思いました。
宇仁菅書店の店主・宇仁菅民世さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
3月31日(土)まで特別営業
正午~午後6時開店。日曜休み。
宇仁菅書店 0788412018
宇仁菅書店についての新聞記事は、こちらを
以前、神戸に住んでいた時に大変お世話になったお店です。
店主の宇仁菅民世(うにすが たみよ)さんが先月21日にお亡くなりになったことを、ご息女の綾さんから拙ブログにコメントをいただいて知りました。今から5年前に書き記したブログ記事を、奥様のみどりさんが病床の店主に読んでくださったことを知り、言葉を失ってしまいました。同時に、その後一度もお店を訪ねなかった不義理を恥じる悔恨の思いでいっぱいになりました。
先客もあるので、まずはじっくり「妥協なき本棚」と向き合いました。
本棚の間に著名な作家の肖像写真がさりげなく飾られていました。作家への敬意と読者へのシンパシーがここにあります。本を愛する人たちがこの書店に魅せられる理由がよくわかります。
ようやく選んだ本をもって番台へ。あの英字の包み紙で丁寧に包装していただきました。番台には奥様のみどりさんがいらっしゃったのですが、どうやって名乗ればいいのかわからず、番台の上に飾られている額装の写真について尋ねました。
“この写真はいつ頃のものですか”
“そうですねー、震災の後ですから14、5年前になるでしょうか”
“実はわたくし、その頃大変お世話になった者です。5年前に書いたブログ記事を...”
“えっ!...鯉三さん?”
その後、すぐに綾さんを電話で読んでいただき、三人でお話することができました。いいお話ばかりで、他のお客さんもいるのにちょっと長居をしてしまったことを申し訳なく思っています。
今はまだ、この時に宇仁菅書店で交わした会話をまとめることができません。いつか書きたいと思っています。ただ、お二人と話していて感じたのは、店主が亡くなられてから日も浅く、まだご家族の悲しみが癒えていないということです。それは時間をかけなければいけないと思いました。
宇仁菅書店の店主・宇仁菅民世さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
3月31日(土)まで特別営業
正午~午後6時開店。日曜休み。
宇仁菅書店 0788412018
宇仁菅書店についての新聞記事は、こちらを
2012-03-11 11:50
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コメント(3)
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記事、覚えています(*^^*)
by ゴーパ1号 (2012-03-11 23:06)
新聞記事の「知識の小宇宙」、鯉三さんの「妥協なき本棚」の言葉。
最大の賛辞と思います。5年前の記事を懐かしく読みました。
今や、古書店も「気概」というエネルギーが存続の源の一つかもしれません。
その核を失い、また一つ、古書店の灯が消えるのですね。
by iharaja (2012-03-12 07:09)
ゴーパ1号さん:
覚えていてくださって嬉しいです。今読むと恥ずかしくなるくらい、思い入れの強い文章になっています。
iharajaさん:
「妥協なき本棚」も神戸新聞記者の言葉ですが、おっしゃるように最大の賛辞だと思います。
宇仁菅書店には先週も足を運びました。店主の本への情熱がまだまだそこには息づいています。それを心にしっかり刻んでおきたいと思います。
by 鯉三 (2012-03-20 15:43)