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「シャイニング」の衝撃 ② [映画]

今日は228和平祈念日で仕事は休み。
いよいよ「シャイニング」を見る。
見るのは初めてじゃないのに、どうしても構えてしまう。

この映画、ホラー映画というくくりだけでは語れない。
もちろんホラーとしても完成度は高く、人を恐怖に陥れる仕掛けがたくさん盛り込まれている。
その仕掛けが他の映画と一線を画している。

まずは、やはりジャック・ニコルソン。
「顔面でホラーする男」と言われたが、本当にものすごく怖い顔だ。
彼は大スターだが、この映画以降のどの出演作を見ても、ちょっとした表情に「シャイニング」を見てしまうのは自分だけだろうか。そう思ってしまうほど、全身全霊を傾けた彼の役作りは徹底していて凄みを感じさせる。
妻を演じるシェリー・デュバールの恐怖におびえる顔もすごい。
DVDにはメイキングもあり、撮影中に演出をめぐって彼女がキューブリック監督と何度も衝突する場面があった。彼女自身が打ち明けるように、キューブリック監督はその衝突の中から生まれる怒りや不安を映画に反映させたに違いない。

音響効果も恐怖を倍増させている。
映画を二回目に見る人は、おどろおどろしい音楽とともにオープニングのクレジットが出てくるところでもう体を硬くしてしまうだろうし、息子のダニーがホテルのどこまでも続く廊下を三輪車のゴーカートで走るシーンでは、その車輪が床を転がる音に息を潜めてしまうだろう。

他にもさまざまな仕掛けがあり、どれも絶妙の効果を生んでいる。
それらについては次回に。

シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン

シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: DVD


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コメント 3

高雄ワイワイ

って、私、誰か分かりますかね^^;
学生時代スティーブン・キングが大好きだったんです。
『シャイニング』は一人暮らしの私には強烈すぎました。。。
恐々ページをめくって、ああ、でもすごい引き込まれて面白かったなあ。
私にとってはキングの作品の中でも秀逸の一冊です。
映画ももちろん見ました。あの迫りくる恐怖はほんとにぴりぴりした。
庭園のアレ・・・とか(なんていうのかな)ボールルームとか・・・
これは原作を離れて、完全にキューブリックの作品になってると思いました。
でも小説ファンとしては、TV版のシャイニングも好きなんですよ。
by 高雄ワイワイ (2006-02-28 23:18) 

高雄ワイワイ

追伸:奥さんのこの恐怖におびえる顔のほうがホラーだって
当時笑ってしまったことを思い出しました。
失礼しました。
by 高雄ワイワイ (2006-02-28 23:20) 

鯉三

TV版もあるそうですね。見てみたいです。
原作は読んでいません。海外の小説は翻訳に頼るしかないのであまり読まないんです。ただ、スティーブン・キングは稀代のストーリーテラーですし、表現云々にこだわる必要はさほどないのかも。何より高雄ワイワイさんのお墨付きなので近いうちにチャレンジしてみます。
by 鯉三 (2006-03-01 01:53) 

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