完璧とはこういうもの Glenn Gould:The Goldberg Variations [音楽]
クラシック音楽=交響曲のようなイメージしか持っていなかった自分が、
この曲、この演奏に初めて接した時の衝撃は今も忘れられません。
冒頭のアリアの美しい旋律に心を奪われかけた瞬間、「ドン!」と来る第一変奏。
ここから先はもう目が回りそうでした。
もの凄い演奏!一体このテクニックは何なのか。
トータルにして50分ちょっとの演奏は、めくるめく展開で頭の中を駆け巡り、再び静かにあのアリアへと。
最後のピアノの一音が完全に消えた時、たった今、この世で本当に美しく完璧なものに出会ったのだと、深い感動に包まれました。
久しぶりに聴いたGlenn Gouldのピアノと唸り声(鼻歌?)。
素晴らしいひと時でした。
こんばんは!
鯉三さんのコメントでちょっとこのCD気になってます。
ボクは音楽出身で専攻は電子楽器、副専攻でピアノをやっていました。
バッハの楽曲はうまく弾けなくて苦しめられた思い出ばかりです。(>_<)
OO年ぶりにバッハに触れてみたらちょっとは感じ方が違うかなぁ?
なんて思います。
by しまパパ (2006-04-15 21:45)
しまじろうさん:
音楽やっていらっしゃった(いる?)んですね。
しまじろうさんのブログは大変メジャーであるにも関わらず、返すコメントが一つ一つ懇切丁寧で、素晴らしいです。
バッハの曲は、ピアノでやるのが難しいそうですね。
「平均律」なんかは、必ず通らなければいけないんでしょうが。
このゴールド・ベルグ変奏曲を、ピアノで挑戦するところがすごいと思います。
しかも1955年のデビュー時にこの曲をやったんですから。
by 鯉三 (2006-04-16 00:45)
ちょうどクラシックを模索しているところでした。
ヒントにさせていただきます。
by (2006-04-16 09:17)
カオルさん:
ご訪問ありがとうございます。
ぜひ聴いてみてください。
by 鯉三 (2006-04-16 14:20)
今でも大切に持っているビデオに32 Short Stories on Glenn Gouldがあります。ドキュメンタリーでもなく、演じられた劇でもなく、その両方、みたいな作品ですが、そのあいまいなスタンスに、かえって天才に対する敬意を感じました。この人物はそう簡単に説明できるものではない、また説明するのも畏れ多い、という正しい聞き手の認識を持っていて、Gouldを扱うならばこういうやりかたになるのだろうなと納得してしまいます。
鯉三さんの彼のピアノに対する表現からは、それに匹敵する敬意と愛情を感じました。
by ezsin (2006-04-19 01:56)
ezsinさん:
わたしもテレビで録画したものを持っています。
不思議な映画ですね。最初のシーンで、少年グールドが家のステレオから流れる音楽を聴きながら涙ぐむところ、その様子を物陰からやさしく見守る両親。こうやって天才は誕生したんでしょうね。
by 鯉三 (2006-04-19 12:38)
私は音楽系の大学に行ったのですが、試験曲にもバッハは欠かせなく、そのせいで「バッハ=大変」というイメージが(笑)
弾くのがとても難しかったけど、パズルみたいで楽しかったです。
最近はほとんど弾いていませんが。
私もこの方のCD持ってますよ。私のは…パルティータでした!
by ぶなねこ (2006-04-19 21:57)
ぶなねこさんも音楽系!しまじろうさんと同じですね。
やはりピアノを弾く人はみんなバッハに悩まされるようですね。聴く側はそのパズルのような音楽が楽しくて仕様がないのですが...
パルティータもいいですね。グールドのバッハの曲の解釈はとても斬新で、その演奏はとても大胆だと思います。
by 鯉三 (2006-04-20 11:24)