ジャズノヴァ？　GETZ AU GO GO：　酒とラーの日々：So-net blog

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ジャズノヴァ？　GETZ AU GO GO　[音楽] [編集]

明日は朝から仕事。でも気分はやはり週末。
ということで、今夜はボサノヴァを。

学生時代、今はもう販売されていないレトルト・カレー「Tarzan」のCMで流れていた曲が気になりました。それは後に、小野リサが歌うO AMOR,O GEU E MARという曲だとわかったのですが、これをきっかけにしてボサノヴァを聴き始めたように思います。小野リサは今では誰もが知っているボサノヴァ・シンガーですが、ボサノヴァの故郷・ブラジルでは今彼女のようにオーソドックスなスタイルで歌う人はもうほとんどいません。その数少ない正統を行くボサノヴァの歌い手に、アストラッド・ジルベルトがいます。

彼女は現在も「ボサノヴァの女王」としてステージで歌い続けています。
わたしも過去に二回大阪ブルーノートでライブを見ました。独特のアンニュイな声は健在で、少しシャイな印象も全然変わっていませんでした。ブラジルの才能溢れるアーティスト・DJAVANの曲をカヴァーしたり、新旧取り混ぜてのライブはバックのミュージシャンとの息もぴったり合って、それは素晴らしいものでした。

アストラッド・ジルベルトといえば、スタン・ゲッツとの共演でしょう。
特にこのライブ盤はヴァイブのゲーリー・バートンも参加していて、とても貴重です。ジルベルトの物憂げな歌声に、ゲッツの渋いサックスの音色が被さると、これはもうジャズなのか、ボサノヴァなのか．．．どちらとも言える、あるいはどちらとも言えない。はっきりしていることは、確かに他にはないもの。一見無表情で抑揚の少ないヴォーカルとジャズのブルー（孤独）が見事に溶け合い、聴く者の心をしっとり、そして温かく包み込みます。

何度聴いても、素敵な夜と出会える、そんな一枚です。

Getz Au Go Go

アーティスト: Stan Getz with Astrud Gilberto
出版社/メーカー: Verve
発売日: 1990/10/25
メディア: CD

2006-04-21 22:47 nice!(4) コメント(9)
共通テーマ：音楽

nice! 4

あんまり詳しくないんですけど、ボサノヴァ、好きです。
なんか聴いていると、とっても心地いいんですよね〜。
by 椋木萌 (2006-04-22 00:23)

アストラッド・ジルベルト、聴いてみたくなりました。
ベベラ・ジルベルトは聴いたことあるんですけど（CDで）。
（ブラジルってジルベルトという名前が多いんでしょうか？）
これから暑くなってくると、さらにボサノヴァ、いいですよね～！
by 鰯母 (2006-04-22 16:29)

nice!&コメント、ありがとうござます！
椋木萌さん：
わたしもそれほど詳しいわけではありません。
ボサノヴァの最大の魅力はおっしゃるとおり、聴いた時の心地よさだとわたしも思います。だから圧倒的な声量で歌い上げるというものではなく、例えれば、夏の昼下がりに木陰で友達や恋人とおしゃべりをするような感じではないでしょうか。そこにアコースティック・ギターのリズムが入り、サンバの情熱が加味されるのだと思います。

鰯母さん：
ジルベルトという名前は多いですね。わたしはベベラ・ジルベルトを知りません。今度聴いてみます。ちなみにジョアン・ジルベルトはアストラッドの元夫です。彼のヴォーカルもとても魅力的です。
夏はボサノヴァですよ！　聴いていて涼しげな感じもするし、いいですよね。
by 鯉三 (2006-04-22 17:16)