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アルバムは一つの作品 [音楽]

わたしの職場にはいつも、台北発信の英語のFM放送が流れています。

職場で先輩にあたるカナダ人のNigelが、自分のCDラジカセを持ち込み、ラジオを控えめな音量で流しているのです。

中国語も堪能な外国人DJが選曲するのは80年代ポップスが多く、世代が同じかな?と思うこともしばしば。懐かしい曲が流れると、Nigelの隣に席をおくわたしは、すっと手を伸ばしてラジカセの音量を上げます。端正な顔立ちのNigelがちょっと表情を緩ませるのを横目で確認して、わたしは何もなかったかのように、自分の仕事へ戻っていきます。

そんな穏やかな職場の音環境に心地よさを感じていたのですが、最近少し変化が出てきました。Nigelが席を外している時に、時々台湾人の同僚が自分でダウンロードしたお気に入りの音楽を流すのです。

音楽の趣味の違いもあるのでしょうが、わたしは途端に落ち着かない気持ちになります。ジャンルも年代もまったくお構いなしに編集されたCD。それもやたらと力の入った熱唱やリズムの激しいヒット曲が多く、サラッと聞き流せないのです。

どうにも我慢ならない時は、「もうちょっと音量を下げて」と言います。台湾の人は不思議とこういうやりとりに後腐れがないので、それっきりで済むのですが、だからなのか、日を置いてこういうやりとりが何度となく繰り返されます。さすがは「他人は他人。自分は自分」の台湾社会。音に関してもまったく無頓着で、当然のこと日本人的な「その音楽はあまり聞きたくないんだよ」という言外の意味など読み取ってはくれません。

わたしが気に入らないのは、自分で編集した音楽を、こういう他人がいる場所で流すということだけではありません。その編集されたCDそのものが好きではないのです。

洋楽を中心に音楽を聴くようになった高校生の頃はLPが主流でした。当時は学生でしたから、高価なLPは簡単に買えるものではなく、貸しレコード屋で借りてテープに録音していました。LPジャケットはそれ自体が一つの絵のようなもので、運良く手にできたLPをよく部屋の中央に立てかけて飾ったものです。

またジャケットだけでなく、LPアルバムの中身の音楽はアーティストにとって正真正銘の作品なのです。作品を発表した当時のバンドのメンバーや参加ミュージシャンの名前は永遠にそこに記録されます。A面・B面という分け方、曲順にすら思いが込められていたに違いありません。聴き手にとってもそこが重要な関心ごとだったはずです。

時代はCDに変わって、一枚の絵として飾るには寂しいサイズになってしまったアルバム。A面・B面などはもはや存在しなくなりました。それでも作品としての性格は変わらないし、世界に一つだけのアルバムは厳然とそこに存在するのです。それを聴き手にとっての便利さという名の下に、オムニバス盤と称してアーティストも曲も時代もごっちゃまぜにしてCDを作ってしまうということにとても抵抗を覚えます。

個人で家で楽しむのは構わないし、好きな人に「自分」をわかってほしくてそんなCDを作ってしまうのも致し方ないでしょう(過去の自分の弁護ですが)。

先日蟹道楽さんの記事を拝読して、「わたしの言いたいことをすべておっしゃってくれた」という思いが強かったのですが、自分なりにも今流行のオムニバス盤とアーティストの同意なしに作られるベスト盤のCDに疑問を呈してみました。

全速力で音楽という青春を突っ走ったアーティストたち。でも、彼らが残してくれた作品に、これからもずっと心を揺さぶられ続けるにちがいない。

 

Sticky Fingers

Sticky Fingers

  • アーティスト: The Rolling Stones
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1994/07/26
  • メディア: CD

 

「重ねて並べるとLPの袋が破ける」と、レコード屋を泣かせたファスナー付きのアルバム。ストーンズのライブでは必ず演奏されるBrown Sugar とスローなバラードがちょっぴり切ないWild Horses は何度聴いたかわからない。

 

Saxophone Colossus

Saxophone Colossus

  • アーティスト: Sonny Rollins
  • 出版社/メーカー: Prestige/OJC
  • 発売日: 2006/03/21
  • メディア: CD

 

ジャズ入門にうってつけとよく言われる名盤中の名盤。ジャケ買いしても惜しくない素晴らしいデザインのアルバム。マックス・ローチの小気味いいドラムで始まるSt. Thomas は「これぞ、ジャズのノリ!」を思わせ、聴くたびに楽しくなる。


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鰯母

昔の恋人がすごく音楽の好きな人で、アルバムの曲順を
ランダムで聴くのも好きではないといってました。
曲順にもアーティストの思い入れがあるはずだからだと。
それを聞いて妙に納得してしまったことを思い出しました。
確かにアルバムはひとつの完成された作品ですもんね。
作り手の思いをもっと大切にしていかなきゃなーと改めて思いました。
Saxophone Colossus、私も大好きです!
St. Thomas は名曲ですよね~。流れてくるとわくわくします。
by 鰯母 (2007-02-10 17:53) 

くみみん

こんにちは。
アルバムをトータルな作品と作るアーティストの物はやっぱりそれなりの流れがあるんですね。今、iPodなどで自分の好きな曲だけいれて聴くって言うのもありですが、こういうアルバムとしてききたい物もありますね。
でも、あまりアルバムできかなくってもっていうのもあるようですよ。(私の好みなのかも)
by くみみん (2007-02-10 17:54) 

sweet_grass2006

確かにレコードはアーティストの作品なんですよね。
私もA面とB面の曲へのアーティストのこだわりを感じながら、聞いていました。ipodが普及していますが、私は、ipodで聴くのに適する曲とそうでない曲を知りました。人間の耳に聞こえない部分を省いて圧縮したipodの魂の抜けた音楽がいかに、味気ないものかを感じさせる曲もあるんですよ。レコードはレコードで聴きたいし、CDはCDで、曲は作られた順番に聴きたいと最近思うのです。
by sweet_grass2006 (2007-02-10 18:10) 

花火師

↑確かに・・・
でも通勤のときに聞くiPodのシャッフル演奏もアリだとは思います。
作品の良さを認めた上で、自分らしく編集するということは作品がより身近になる場合もあると思います。もちろん好き嫌いもあるとは思いますが・・・
by 花火師 (2007-02-11 00:04) 

ゴーパ1号

今は、誰でも手軽に好みの音だけを選べる時代です。
楽しみ方もそれぞれなのでしょう。
ただ、〈ゴ〉もベスト盤とかサビだけがヒットした曲を並べたりした音源を商品化するのは、あまり好きではありません。
それは、聴き手がすることだと思いますし。
サビしか知らないからという理由で、そこだけしか弾けない生徒もいましたっけ。ここまでくるとちょっと問題かな。
好きな曲は、やっぱり全部味わって欲しいですよね。
音楽のつまみ食い現象とでもいうのでしょうか。
by ゴーパ1号 (2007-02-11 01:38) 

たいへー

好きなアルバムは、一人でジックリ聴きたいものです。
車の中は編集CDですが、そういえば人に聴かせたことは
あまりないな・・・  店のBGMに使っていた事もあったが、
最近オルゴール音楽に変えました。 
年齢を重ねると、懐かしい曲や静かな曲に安らぎを求めるのは
自然な事ですね。 その若者にはつまらない曲なんでしょう。
by たいへー (2007-02-11 07:59) 

purimaro

私も好きな音楽は一人でゆったりと聴きたい派です!
最近はTVの音すらうるさく感じで見たい番組がなければ
殆どTVをつける事もないです、歳のせいかなぁ~(汗
by purimaro (2007-02-11 09:27) 

Buji

少し前に読んだオーディオ評論家の本に、「若い人にはジャズはまだしもクラシックは耳障りだから止めて欲しいという人が多い」というようなビックリする記述があって、そんなものかしらと思っていたのですが、音楽の種類に関わらず、興味のない音楽が半ば強制的に耳に入ってくるというのは誰にとってもツライかも知れませんね。

まさに商売の為だけにヒット曲を寄せ集めたオムニバス盤は私も嫌いなのですが、その種のアルバムが売上チャートの上位を占めていたりするのを見ると、音楽に求めるものが昔とは違った時代になったのかなと少し複雑な気持ちになったりもします。
by Buji (2007-02-11 12:19) 

deacon_blue

☆ コメントをいただきありがとうございました。

☆ アルバムという概念が解体されるのが時の流れのようです。音楽配信の良い所は,自分の好きな曲を集めて自分の音楽像を作り上げることができることでありますが,それは音楽を共有するという行為ではなく,おそらくお書きのように音楽を個という客体に還元する行為に過ぎないのでしょう。そこには「あいつの作品は嫌だ」「このジャンルは苦手だ」「あのミュージシャンのこの曲だけは我慢ならない」といった個的評価が入り込む余地が広がります。そうなれば音楽を共有する空間では使えなくなる。まさに仰るとおりであります。

☆ 昔からジャズのファンの人がよく言うのですが最近の再発盤には我慢がならないと。どういうことかと話を聴くと「オリジナルの曲順の中に別テイクを混ぜてしまうから,アルバムがぶち壊しになる」。全く言われるとおりです。別テイクというのは発表段階の没テイクです。アルバムという一つの完成形に向けて削ぎ落としていったものを,同じ曲の別テイクだからと曲順も無視してアルバムの中に混ぜ込む行為はアルバムという一つの完成品をぶち壊す行為に他なりません。

☆ ボーナストラックでもそうです。「オリジナルアルバムとボーナストラックの間はもう少し間を空けてもいいだろう」という意見を見たことがあり,これも同感です。アルバムというのはかくも一つの体系であり,ファンサービスは二の次というかあくまで「おまけ」であるのだと言うのも一つの見識だとあたしは思います。ではでは(^o^)/~~~。
by deacon_blue (2007-02-11 13:17) 

iharaja

LPの時代、捨てる寸前のイーゼルをもらって、
部屋に飾っていたことを思い出します。
うっ、結構ベスト版で聞くことも。(クラプトンだけは違いますが)(^^ゞ
でも、そうですね。たとえば文章でもどの順序で書くかは
試行錯誤があります。
どのような順番でアルバムにするかというのは、
とても思い入れのあることですね。
by iharaja (2007-02-11 18:44) 

鯉三

鰯母さん:
相当音楽にこだわりをもった方だったのですね。
わたしもオーディオの機能を使ってみたくてランダムで聴いてみたのですが、やっぱりなんか変でした。Saxophone Colossus、鰯母さんもお気に入りだったのですね。それはなんだかとても嬉しいです。St. Thomas はいつ聴いてもわくわくしてきますね。

kumiminさん:
>でも、あまりアルバムできかなくってもっていうのもあるようですよ。
あると思います。実際、曲順などにこだわらずにアルバムを作っているアーティストもいるはずです。例えば短編小説集などもそうですよね。どこから読んでも構わない本があるように、どこから聴いても構わないアルバムもあると思います。
by 鯉三 (2007-02-12 00:16) 

鯉三

sweet_grassさん:
ipodには向かない音、音楽があるのですね。わたしはいまだにipodを利用していません。最初のうちはきっとはまるのではないかと思いますが、やはりいずれ今回の記事で書いたことを思い出すような気がするからです。そうはいっても、時代の流れは確実にそっちへ行っています。わたしの意見はささやかな抵抗に過ぎないのだと思っています。

花火師さん:
ipodは通勤に向いていると思います。いわば昔のウォークマン的使い方になるのだと思います。わたしが日本で暮らしていたらきっと用いていると思います。自分だけの音楽を集めて。

ゴーパ1号さん:
サビだけがヒットした曲、確かにありますね。サビをきっかけにその音楽に近づいてほしいものです。もしかしたら、本当にサビだけだったって曲もあるかもしれませんが、ほとんどは一つの音楽として完成されたものだと思います。わたしも全部味わってほしいなあと思います。そこから世界が広がることだってあるのですから。

たいへーさん:
車の中では編集CDだと思います。選ぶ曲のトーンも限られてくると思いますし。たいへーさんがお仕事中に音楽の助けをもらおうなどとは絶対お思いにならないですよね。だからこそ、あんな素晴らしいオーディオルームを作られたのだと思います。わたしは職場にはラジオでいいと思っています。時折、おおっ!と反応できればそれで十分です。

Balloonさん:
わたしもテレビは本当に見なくなりました。意味もなくテレビをつける時間はとても億劫でさえありますね。歳のせいじゃないですよー。大人になったってことにしましょう!

ふじのしんさん:
興味のない音楽は時として容易に「騒音」に変わりますからね(笑)。まあ、単純に趣味の違いだけの問題にしたくないのですが、意味もなく垂れ流しされている音楽がこの世の中には多すぎるような気がしてなりません。「アルバム至上主義」のわたしの考えはもうマイナーなものになってしまったとつくづく感じています。
by 鯉三 (2007-02-12 00:50) 

きみどり

Wild Horsesも好きですが
Bitchのだらしない感じのコーラスも
いかにもStonesらしくて好きです^^
それから(邦楽ですが)村八分の『操り人形』を聴いたときは
いろんな意味で衝撃的でした^^;

私も昔のものと比べると、最近は作り手側も
曲順にこだわらずアルバムを作っているように感じます。
例えばミカバンドの『黒船』のように
アルバム一枚がお芝居や映画のように
ひとつの作品になっているものもステキだと思うのですが
やはり聴き方がや購入方法が変わったせいもあるのでしょうね。
by きみどり (2007-02-12 01:00) 

takepii

大好きなアルバムってその曲順まで、
いい感じに聞こえますからね。
おっしゃりたいことはわかります。
きっと順番もアーティストは考え抜いて作っている、
作り手の気持ちが伝わるアルバムも多いものです。

そういえば、最近ベスト版ばかりですね。
スガシカオは好きなのでベスト版も聞いていますが・・・。
by takepii (2007-02-12 01:14) 

鯉三

deacon_blueさん:
コメント、ありがとうございます。感激しております。
わたしは映画がとても好きで、これまで映画館で観ることにこだわってきたのですが、今ある住環境と日々の生活のリズムから、なかなか映画館に通うことができません。お気に入りの映画のDVDを購入して酒を飲みながら深夜に観るというのも悪くありません。でもやっぱり味気ないものです。酒をしこたま飲んでしまって、余韻も何もあったものではありませんし(苦笑)。

音楽はその性格からライブでない限りは、部屋でレコードを聴くという元々は個人的に楽しむものですよね。大きな変化はレコード屋(今はCD屋)が流行らなくなってきたという事実です。台湾ではひどい状況です。元々著作権の観念が薄い中華圏ではコピー商品があふれています。音楽もそうです。コピーすることが当たり前になり、更に自分の音楽の好みまでコピーしているのです。これは本当に悲しいことだと思います。クリスマス・ソングはまだしも、「楽しくなりたい時に聴きたい音楽」、「しんみりしたい時に聴きたい音楽」というCDを買っているのです。わたしにはちょっと信じられないことです。これじゃあ、自分の気持ちを人に探してもらっているようなものではないですか。

ジャズのCDは別テイクを入れすぎですね。同じ曲が何度も続けばさすがに繰り返し聴くのが嫌になります。確かに演奏の違いがわかるかもしれませんが、そんなことは一回確認できれば十分なのです。まったく鬱陶しいかぎりです。

>「オリジナルアルバムとボーナストラックの間はもう少し間を空けてもいいだろう」

これはわたしも賛成です。
Bryan Ferryの“MAMOUNA”というCDのアルバムは、本編とボーナストラックの間に少し間(ま)があります。ボーナストラックはライブ音源なので当然といえば当然ですが、おかげでボーナスも十分に楽しめました。
by 鯉三 (2007-02-12 01:17) 

鯉三

iharajaさん:
イーゼル、わたしもほしいです。今は手元にCDしかないから小さいものの方がいいけど。わたしもベスト盤はよく買っていますよ。特に有名なのにこれまで聴いたことがなかったというアーティストのベスト盤をよく買っています。そこからですよね、のめりこむかどうかは。クラプトンがお好きなのですか!それなら是非、お勧めのアルバムを教えてください!

きみどりさん:
ストーンズのWild HorsesやBitchといった曲をご存知なのにもびっくりしたのですが、村八分にはぶっ飛びそうになりました。京都時代はずいぶんライブハウスに通われたのでしょうか。
そうですね、最近は「どこからでも楽しめる」アルバムが流行なのでしょうね。それは音楽だけではないのかもしれませんね。本も勉強(例えば空いている時間を選んで語学学習をすることなど)も同じ傾向にあるようですから。

takepiiさん:
わたしはベスト盤は決して悪いものではないと思います。アーティストが自ら選曲し、ライナーノートを書いているベストはなかなか面白いものです。特にLP時代に発売されたベスト・アルバムは作品としても十分評価に耐えうるものだったような気がします。
by 鯉三 (2007-02-12 01:40) 

蟹道楽

ありがとうございます。
「アルバムは一つの作品 」まさしく僕が言いたかったことです。
一個人が自分の好みでCDを作成する楽しみは解ります。
しかし、ミュージシャンを無視したオムニバス盤を勝手にレコード会社が作成して、一般人がいつでも購入できる環境にしているということは一種の”犯罪”だと思います。
鯉三さんのおっしゃるA面B面の世界。
LPでは確かにA面約20分という制約されたLPの収録時間でミュージシャン達は”作品”を創っていました。
この区切りが無くなってミュージシャンもトータルアルバムとしてのCDを創り難くなったのだろうと思います。
とにかく今のアルバムはトータルアルバムとしては収録時間が長すぎるのでしょう。その為、別トラックなどが収録されてアルバムとしてのコンセプトが薄れてきています。
結果、昔の様な”名盤”が無くなってしまいました。
この度は僕が言い足らなかった事を全てを代弁して頂いた記事を書いて頂きたいへんに感謝しております。

Wild Horses!僕のLPもこの曲は聴きすぎてノイズがめちゃめちゃ入ってしまうほど聴きこみました。
by 蟹道楽 (2007-02-12 01:50) 

seita

私はビートルズの"Sgt.Peppers~"、フーの"Tommy"、ボウイの"Ziggy Stardust~"、PinkFloydの"Dark Side~"などなど60〜70年代コンセプトアルバムが大好きなのですが、これらは70分収録&ランダムアクセスなCD時代だったら生まれてこなかった作品だと思います。

またあるアーチストを年代順に追った、CD容量いっぱいいっぱいに詰め込んだベストアルバムを聴くのも好きです。

でもダメなのはコンピレーションと呼ばれる寄せ集め系で、鯉三さんとまったく同じですね。音楽好きな人は大概こういう傾向があると思いますが。
by seita (2007-02-12 10:17) 

鯉三

蟹道楽さん:
いえいえ、この蟹道楽さんのコメントでようやく完全になったような気がします。seitaさんもおっしゃっていますが(↑)、LPの時間の制約が傑作を作り出したのですね。昔は46分のカセットテープが重宝しましたね。今は何の役にもたたないし、もう売っていないのでは。
ストーンズはスローテンポの曲にもいいのがありますね。Ruby Tuesday 、Angie、Beast of Burden はいわずもがなの名曲ですね。

seitaさん:
わたしも「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」は大好きです。ボウイの「Ziggy Stardust」!これはもうロック史における事件ですよね。本当にLP時代だから生まれた名作ですね。わたしもベスト盤は詰め込みでいいと思っています。こういう時はCDが二枚組になっていて、時代がうまく分けられますから。
なるほど、寄せ集めはコンピレーションと呼ぶのですね。これは本当に受けつけません。通販なんかで販売してもらいたいものです。
by 鯉三 (2007-02-13 20:12) 

ezsin

本当にそのとおりですね。最近は作品への敬意が失われてしまっていますよね。
ジャケットを見るだけで身震いする、畏敬の念を覚える。そんな体験をまたしたいものです。
by ezsin (2007-02-15 01:03) 

鯉三

ezsinさん:
LP全盛時代は音楽にとって、そしてアーティストにとって最良の時だったと思います。台湾ではもう何年も前にタワーレコードが撤退して、CDを売る店の衰退が激しい現状です。店頭に並ぶ商品も画一化されて、店に入っても心ときめくような瞬間がありません。残念なかぎりです。
by 鯉三 (2007-02-15 12:36) 

sweet_grass2006

ご紹介のCDのうちのサックスの分、購入することにしました。いいものを聴きたいので、鯉三さんのお奨めから入ることにしました。ご紹介ありがとうございます。
by sweet_grass2006 (2007-02-15 22:46) 

鯉三

sweet_grassさん:
ちゃんと紹介できていないので恐縮ですが、Saxophone Colossusは買って間違いない作品です。サックス奏者でジャズを探るのもおもしろいかもしれませんね。いずれにしても、名盤といわれるジャズのアルバムはまだまだあります。わたしもそれらを全部聴いたわけではありません。逆にそれらを探してこれから聴くチャンスがあるということに、わくわくしているのです。
by 鯉三 (2007-02-15 23:49) 

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