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この人この曲(4)Michel Petrucciani:Days Of Wine And Roses [音楽]

DAYS OF WINE AND ROSES(酒とバラの日々)は、ジャック・レモン主演の映画の同名主題曲ですが、ジャズのスタンダードとしてもお馴染みです。この曲の名演は数多くあります。ハーモニカのTOOTS THIELMANSやピアノのOSCAR PETERSON などは繰り返し演奏しています。

映画は、夫婦がアルコール中毒に陥っていくストーリーで、とても悲しい作品でしたが、この主題曲はそういう悲しさも、そして楽しかった日々を懐かしく振り返る切なさも見事に表現していて、素晴らしいです。

数あるミュージシャンの数ある演奏からあえて選びたいのが、MICHEL PETRUCCIANIのデビュー・アルバムに収録されている演奏です。ペトルチアーニの演奏をこの目で観てこの耳で聴いた記憶をずっと残したいためです。彼はもうこの世にいません。7年前、わずか37歳の若さでこの世を去ったペトルチアーニ。重い障害と闘いながらも、底抜けの明るさとユーモアを兼ね備えていた彼は、人生の悲しさ、素晴らしさを音楽に託してくれたのです。

サッカーW杯で、フランスがジダンの復活で決勝戦まで進んでいく様子を見ながら、ペトルチアーニのことを思い出しました。まさに、フランスの至宝。そしてわたしの中では永遠のアイドルでもあり、人生のよき理解者でもあるのです。

*ブログ・タイトルはこの曲名からとっています。

 

Michel Petrucciani

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  • アーティスト: Michel Petrucciani
  • 出版社/メーカー: Sunnyside
  • 発売日: 2003/08/26
  • メディア: CD
 
酒とバラの日々

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nice!(8)  コメント(13) 
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コメント 13

ジャズかぁ~
昔、邪道だけれど、アシットジャズだっけ?!に嵌ったな~
たまには、オムニバスのジャズのCDでも借りてみようかな~
夫婦そろって、アルコール中毒になるのは辛い話だね。
アルコール中毒の人って、純粋で繊細なんだよね。
酒とバラの日々のタイトルがラー君になったのね。
私、このブログに始めて出会った時、実は題名に惚れて読んだら、可愛いラー君がいたのよね~
私はお酒は全然飲めないんだけど、なんだかタイトルに妙に惹かれたんだ~「この人、絶対センスある!!」ってねん♪
実際、本当にそうだったけどねん♪
by (2006-07-17 01:33) 

maron02

タイトルの由来だったんですね^^
ジャズは聴く機会がありませんでしたが、最近興味わいて来ました^^
そういえば、昔ジャズ喫茶とかありましたね!
何も知らずに入った覚えあります!
会話よりもゆったりした雰囲気の中で美味しいコーヒーと音楽を楽しみに訪れるお客さんの雰囲気が大人という感じで憧れました^^
by maron02 (2006-07-17 11:39) 

genzo

ブログタイトルの由来がココにあるんですね♪
ジャズは・・・聴かないですけど、小学生の時から
吹奏楽をやっておりまして、幼き心にジャズとは知らずに
演奏している曲も多々あります^^♪結構吹奏楽はジャズを演奏するんですよ~。クラッシックだけじゃないのです~。
(ビートルズも吹奏楽で初めて知り演奏しました!)
きっと曲名は分からなくても曲の出だしを聞くと演奏出来てしまうかもしれない自分がいそうです♪
by genzo (2006-07-17 18:00) 

椋木萌

「酒とバラの日々」、タイトルは知ってるけど、映画はまだ見たことがありません。
だから、曲も聴いたことあるかどうか……
いつかきっと!
by 椋木萌 (2006-07-17 20:09) 

midorinoouji

なるほど。ブログタイトルにですか。私なんか適当なのに・・・。ホント、ジャズお好きなんですね。
by midorinoouji (2006-07-17 21:48) 

鯉三

ビッケママさん:
アシッドジャズは邪道ではないですよ。でも、もし本当にジャズを聴いてみようと思われるのでしたら、オムニバス版ではなく、何か1枚名盤といわれるものをじっくり聴かれることをおすすめします。いろいろとお褒めいただいて、ありがとうございます。ところでビッケママさん、あの定食は...どうなったんでしょうか。

まろんさん:
ジャズ喫茶!今では死語ですね(笑)。学生時代を過ごした京都にはたくさんありましたよ。今はもうないと思いますが。ジャズは小難しい音楽というよりも、一人孤独な世界に没入する(?)といった音楽なのかも...なんだかよくわかりませんね(笑)。すみません。

genzoさん:
吹奏楽をなさってたんですか。
じゃあ、音楽は語る以前のもので、しっかり身についたものじゃないでしょうか。うんちくではなく、聴いて「いいなあ」と思ったものが音楽ですよね。わたしは音楽ができないので、語ることで補っているんです(笑)。

椋木萌さん:
いつかきっと!聴いてください。
いいメロディの曲です。一度聴いたことがある曲でも、あらためて聴くと違った印象を持つものです。それがなんだと言われればそれまでなのですが、そういうところも音楽の面白さではないかと。

緑の皇子さん:
最近、ジャズばっかりですね。すみません(笑)。
こういう記事も自分にとってはガス抜きというか、ちょっと日常から離れられてリラックスできるようなんです。お付き合いいただいて、ありがとうございます!
by 鯉三 (2006-07-18 01:49) 

くみみん

おはようございます。
「酒とばらの日々」、タイトルの由来はやっぱりこれだったんですね!映画は観ていないんですよ。ペトルチアーニさんはよく知らないですが前にTVで見たことがあります。とっても小さい方ですね。でも、ハンデイキャップとは関係なく演奏が印象的でした。オスカーさんもペトルチアーニさんもお客さんを楽しませる姿勢は同じかなあ?
by くみみん (2006-07-18 09:25) 

ezsin

ペトルチアーニのクリーンで凛としたトーンと、鯉三さんの世界観がきれいにオーバーラップしました。ビルエバンス、グレングールドにペトルチアーニ。みんな鯉三さんにとって、大切なヒーローなんですね。そして、きっとラーちゃんにもその透明感が宿っているのでしょう。今宵のワインは何が合うのかな~
by ezsin (2006-07-18 22:11) 

Buji

ジャズは1年半前くらいから聴き始めて、昔は敬遠していたのが不思議なくらいに、なんて面白い音楽なのかと思っています。もっと早く気付くべきでした(^_^。

ペトルチアーニはBN東京のライブ盤くらいしか聴いたことがないのですが、独特のタッチと元気な演奏?の印象を受けていました。きっと楽しそうに演奏する人なのだと思っています。
by Buji (2006-07-19 00:21) 

鯉三

kumiminさん:
ペトルチアーニをテレビでご覧になったんですね!本当にすごいハンディを抱えながらも、とても明るい人で、何よりも奏でられる音楽の美しさに惚れ込んでいます。お客さんを楽しませる姿勢、オスカー・ピーターソンも素晴らしいですね。

ezsinさん:
もう帰国されたのでしょうか。コメント、ありがとうございます。そう言えば、好きなピアニストは白人が多いですね。結果的にそうなるのかも。黒人ではバド・パウエル、ハンク・ジョーンズ、もちろんセロニアス・モンクも好きですが、やっぱりちょっと内省的な音が自分には必要なのでしょうね。さすがに、ラーに知性は感じませんが(笑)、透明感はありますよ。それも、かなり。
by 鯉三 (2006-07-19 00:28) 

鯉三

ふじのしんさん:
今まさに、そのブルー・ノート東京のライブを聞きながら、PCに向かっています。わたしは大阪で同じ内容のライブを観ました。その翌年も予約を入れていたのですが、突然の訃報が飛び込み、キャンセルとなってしまいました。このトリオは当時最強と呼ばれたものです。本当に信頼し合っていた3人。残されたスティーブ・ガッド、アンソニー・ジャクソンの悲しさを思うと言葉がありません。
by 鯉三 (2006-07-19 00:40) 

山猫庵

なるほど、この映画のタイトルが由来なんですね。
機会があったらこの映画を、見てみますね(^^)
by 山猫庵 (2006-07-22 14:44) 

鯉三

山猫庵さん:
コメントいただいていたのに、返事が送れてすみませんでした。この映画、物語は悲しいのですが切ない音楽が胸に沁みて余韻が残ります。ぜひご覧になってくださいね。
by 鯉三 (2006-09-02 18:49) 

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