SSブログ

ごん太 [猫]

先日実家に住んでいるごん太に突然異変が襲いかかりました。
嘔吐を繰り返し、尿が出なくなってしまったのです。エサはもちろん水も口に入れなくなり、ぐったりと弱ってしまったごん太は母に病院へ連れられ、そこで急性腎不全と診断されました。

まったく急なことであった上に、腎機能が著しく低下していて「もう長くはもたない」とお医者さんに言われた時の母の驚きと動揺がどれだけ大きかったかは想像に難くありません。母は昨年末に大きな手術を終えたばかりなので、ごん太のことでまた体を悪くしてしまわないかととても気になりました。

母の携帯に電話を入れると、ちょうど妹らと動物病院へ行った後だったようで、もう手のほどこしようがない状態のごん太を安楽死させるかどうかという話までしていたそうです。わたしはごん太が息を引き取るのを目の当たりにしたくない母の気持ちは理解できましたが、ごん太としてはやはり家で母に看取ってもらいたいのではないかと話し、そのまま連れて帰ることをすすめました。結局母も「やっぱりそうしたい」と言って、ごん太を家へ連れ帰ることになったのです。

この二、三日、遠く離れた台湾にいてごん太のことばかりを考えていました。
頻繁に母の携帯にメールを送っていたのですが、今朝電話をすると昨日家へ連れ帰ったごん太がおしっこをしたというのです。水も少し飲んだそうで、すぐに母が病院へ電話を入れると、「それはよかった!すぐに病院へ連れて来てください」と言われ、再びごん太は病院で検査と治療を受けることになりました。

検査の結果、血液中の尿素窒素(BUN)の数値が少し下がっていることが確認されたそうです。しかしその値は今もありえないくらい高いものなので、まったく予断を許さない状況であることに変わりはありません。現在は再び入院中のごん太ですが、病院が近いので母が一日に何回か様子を見に行っているようです。今日はわずかですが水もエサも口にしたそうです。おしっこも出ている様子です。母が体をなでると嬉しそうにゴロゴロとのどを鳴らしたそうです。


ごん太は家に帰った時、まだまだ母と一緒にいたいと思ったに違いありません。
きっとそれが生きたいという力になっているのだと思います。


ごん太と出会ったのは10年前です。
その頃神戸で一人暮らしを始めていたのですが、久しぶりに実家に帰って母と知人とで食事をして店を出た時にふらっと目の前に現れた真っ白な仔猫がごん太でした。呼びかけるとすぐに足元へやってきて、ニャーニャー鳴き始めました。野良猫でしたがとても人懐っこく、抱き上げるとゴロゴロのどを鳴らしてわたしの腕の中で気持ちよさそうにくつろいでいました。わたしはごく自然にそのままごん太を連れて帰ったのです。

その後海外での生活が始まり、ごん太とはあまり会えなくなりました。ごん太は母と一緒に暮らすようになったのですが、お互い相性がよく、母も「これまで飼ってきた猫で一番よくなついてくれる」とごん太のことが大好きなのがよくわかりました。

わたしも帰国時にごん太と実家で会えるのが楽しみで、短い滞在の中でも忘れられない思い出がいくつかあります。今はそれらを振り返るのがちょっとつらいので、また機会があれば記したいと思います。






カメラで追いかけるわたしが気になって、あまり快適な散歩ではなかったようです。



<追記>

わたしの手のことについてご心配をいただき、ありがとうございます。
診断の結果、一ヶ月以上続いている右手人差し指の痺れは頚椎症が原因であることがわかりました。まだMRIは撮っていませんが、椎間板ヘルニアの可能性もあるようです。現在はリハビリ科に毎日通い、牽引や電気治療などを行っています。今のところ目立った効果は出ていませんが、あきらめずに通院したいと思います。

今回はごん太のことがあって、どうしても記事にしておきたいと思いました。
いただいたコメントにお返事できないと思いますが、どうかご容赦ください。


nice!(24)  コメント(21)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 24

コメント 21

まぐろとわさび

ごん太くんと鯉三さんへ応募ナイスです。
ごん太くんの急変にさぞ驚かれたことでしょう。
猫の腎不全は症状が進んでから気がつくので、あまりに辛い診断に悲しみと手当てが遅れた自分への苛立ちで落ち込みますよね。
実はわさびも同じ状態で予断を許さない入院生活を送りました。
今は残っている機能を出来るだけもたせるように通院しながら穏やかに日常生活を送っています。
ごん太くんも最初より具合良さそうでよかった!
お母様と穏やかな日常を長く過ごせることを祈ります。
by まぐろとわさび (2009-03-03 08:24) 

param

ごん太くんのお散歩姿がとても可愛らしいです。
ごん太くん、お母様のそばにいたい心が生きる力に・・・。
少しご飯やお水も口にできるようになったとのこと、応援しています。
by param (2009-03-03 10:47) 

たま

散歩中のごん太くん、鯉三さんを振りかえり振り返り・・・かわいいですね^^
お母様の愛情がごん太くんの生きる力となっているのでしょうか・・・薬の効き目を超えたなにかがあるように思いますね。
ごん太くんが楽に長く生きていけることを願っています。
by たま (2009-03-03 13:57) 

sweet_grass2006

こんにちは。
ごん太さん、腎不全なのですか。腎臓の病気は厄介ですが、何とかバランスをとりながら、病気に負けないで!と私も微力ながら、祈っています。きっとお母様の願いはごん太さんに届いていると思いますよ。

お散歩姿、可愛らしいですね。

by sweet_grass2006 (2009-03-03 14:48) 

りみこ

ごん太くんへのお見舞い&応援niceを押させていただきました。
お散歩一緒に出来るなんて素敵な子ですね。
猫はとても生命力が強い生き物だと思います。
生きて鯉三さんのお母さまともっと一緒にいたいと思って頑張っているのだと思いますね。
心から回復を祈っています。
by りみこ (2009-03-03 15:01) 

べっこら

ごん太くんの家族のために生きたいという気持ちが頑張れるのでしょうね
遠く離れているとなおさら心配でしょうね
心中おさっし申し上げます。お体ご自愛下さいませ
by べっこら (2009-03-03 21:48) 

鰯母

鯉三さんのご実家の猫ちゃんということで、私とシスコの関係みたいだと
勝手に思ってしまいました。
お母さま、不安で押しつぶされそうになっていらっしゃるでしょうね・・・。
鯉三さんも離れている分、ごん太くんのこともご家族のことも
ご心配でしょう。
ごん太くんの生命力の強さを信じて。
ご家族にとってもごん太くんにとっても大切な温かな時間がずっと
続きますように。
by 鰯母 (2009-03-03 22:45) 

tano

真っ白で、しっぽの長い元気なごん太クンの散歩姿、
かわいいです。
どうか、無理のない形で元気になってね。
お母様もまだご回復後まもないとのことですし、
鯉三さんも本当に心配なことと思います。
どうぞお母様とごん太君がそろって穏やかないい時間を過ごせますように。
そして鯉三さんの「首」もゆっくりでも回復されますように^^
by tano (2009-03-03 22:46) 

りる

ごん太君、持ち直してよかったですね。
お母様のためにも、まだまだ長生きしてほしいですね。
白くて綺麗な猫さん。また元気にお散歩出来まように。
鯉三さんの手の痛みが頸椎から来ていたとは…。
どうか無理なさらず、お大事になさって下さい。
by りる (2009-03-03 23:00) 

mito_and_tanu

こんばんは
真っ白なごん太君、元気になってくれますように。
猫も家族と一緒にいられるのが一番幸せだと思います。言葉が通じない動物にとって、家族と一緒にいられる事は大きな支えになると思います。
by mito_and_tanu (2009-03-03 23:16) 

ミタタロウ

鯉三さん
ごん太くん、どうかどうか元気に回復して、お散歩できますように!
そしてそして鯉三さんの頸椎も、お大事に。
無理をせず、ゆっくりと直して、マメくんとラーくんが思う存分膝上で甘えられますように。


by ミタタロウ (2009-03-04 00:27) 

のんたん

うちで飼っていた2匹の猫のことを思い出しました。もう亡くなってしまったのだけど、20年近くも生きてくれた長寿の猫でした。台湾に行ってしまったので、なかなか会えず、最後も見れなかったのですが・・・。心臓が弱ってるけど、老齢だから手の施しようがないと言われてから、数年生きてくれました。ごん太くん、またお家に帰れるようになるといいですね。
鯉三さんもお大事に。元OのWさんも同じような症状があるそうで、牽引や電気治療されてます。ゆっくりゆっくり、どうぞ無理をなさらないで・・・
by のんたん (2009-03-04 02:19) 

花火師

回復を祈ります
私の実家で飼っていたニャンズがやはり急変し、腎臓がどうのと言われて本当にすぐでした・・・
元気になってほしいです
by 花火師 (2009-03-04 02:26) 

iharaja

ごん太君の散歩姿、可愛いですね。
腎不全は本当に気付くのが遅くなります。そばにいる者にとっては急変で分かるという感じで・・・
元気になってほしいですね。お母様のためにも。そして、鯉三さんが帰国する時には、また会ってほしいです。
鯉三さんもお大事に。
by iharaja (2009-03-04 07:02) 

蟹道楽

人間であれネコであれやはり最後は気力なのでしょうね。
私の会社にも病気で医者がさじを投げた方がいます。
しかし彼はあきらめることなく、常に前向きでHPを開設して同じ病気
に苦しむ全国の人々と情報交換をしています。
ステージⅣかⅤかと聞きましたが手術から3年目の今も元気に会社
で働いています。

がんばれ、ごん太!!!
by 蟹道楽 (2009-03-04 20:41) 

nao

良い言葉が浮かびません。
いつかはやってくるお別れについて考えさせられます。
ゴン太くん少しでも回復しますように。
もう一度お家に帰ろう!
by nao (2009-03-04 23:18) 

ナツメ

ごん太くん 生き尽くしてね。
鯉三さんもお母さんも、みんながちゃんと見守っているからね。

鯉三さんも、ココロと体を充分にケアしてくださいね。
私たちの心のハグが届きますように・・・

by ナツメ (2009-03-05 10:19) 

ayou

いま、日本にいます。明日、台湾に戻る予定です。
ごん太ちゃん、心配ですね。腎臓の病気はねこにとって実に厄介なものです。
じつは、わいが先々週の日曜日に逝きました。もしかしたらもっと長生きできたかも、と思うとやり切れませんが、お医者様に「あの状態でこれだけがんばれたのはすごいこと」と、おっしゃっていただいたのが、唯一の救いです。
とにかく、最後まであきらめないでください。そうすればきっとごん太ちゃんにもその気持ちが伝わるはずです。

by ayou (2009-03-06 17:33) 

ぶなねこ

真っ白で素敵な子ですね。くねるしっぽがかわいいです。
ねこは腎臓の病気になりやすいというのは知っていましたが、悪くなるまでなかなか気付きにくい病気なのですね。
鯉三さんをはじめご家族のみなさんのショックを思うと言葉もありませんが、ごん太くんが少しでも快方へ向かってくれるように祈っています。
by ぶなねこ (2009-03-07 22:41) 

harry

最近うちでパソコンを開いていなくて、鯉三さんのブログを拝見するのもご無沙汰でしたが、しばらく覗いていない間に、鯉三さんもごん太も大変だったのですね・・・
病気をすると、ほんまに健康のありがたさが身にしみますね。鯉三さん・ごん太、そしてお母様・ご家族も、ラー&マメも、みんな元気に過ごせることを、お祈りしています。
by harry (2009-03-08 23:05) 

kumimin

こんにちは。
ご無沙汰している間にいろんなことが。
鯉三さんの手(首)のことも心配。
ごん太君のことも…。
どちらも早くよくなりますように!!
by kumimin (2009-03-14 16:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

大頭菜の正体ごん太帰宅 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。