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ラーの苦痛 わたしの苦痛 [猫]

マメの一周年を楽しみにしていた今週始め、ラーの体の異変に気づきました。
ラーの背中をなでていた時、背中の右側に異物があるのを見つけたのです。
以前からラーの体にしこりのようなものがあることに気づいてはいたのですが、それは時々確かめられたり、確かめられなかったりする程度のものだったので、あまり気にしていなかったのです。

ところが今回は指ではっきりとかたまりが確かめられるものだったので、
これはよくないと思い、仔猫の時からお世話になっている病院へ連れて行きました。

お医者さんは、ラーの体に確かにかたまりのようなものがあることを認め、
以前からしこりのようなものがあったことを話すと、おそらく腫瘍だろうと言いました。
そして、すぐにその腫瘍らしきものを取り除くため、手術することを勧めました。
途方にくれたわたしは、とりあえず少し考えてから返事すると答え、ラーを家へ連れ帰ったのです。

それからネット上にある猫の腫瘍についての情報をかき集めました。
猫の腫瘍は、そのほとんどが悪性(ガン)だということもその時初めて知りました。
あるブログには悪性腫瘍と診断されて闘病している猫と飼い主の日記がありました。

そういうことをしているうちに、なぜもっと早くラーの体の異変に気づかなかったのか。いや、気づいていたのになぜもっと早く行動しなかったのかという後悔が次から次へとやってきて、情けない気持ちでいっぱいになりました。

ただ、この数日で急にはっきりわかるほどラーの体の異物が大きくなったこと。お医者さんが一週間前に受けた予防接種(同じ病院で)のことを気にしていたこと。それらのことが疑問として残り、とにかくこの脹らみが腫瘍であったとしても、まずそれが悪性なのか良性なのかを知りたいと思いました。


ニードル・バイオプシーというものがあることを知りました。
これは麻酔注射をせずに、疑いのある箇所に針を刺して細胞を摂取し検査するものです。まず猫の体に負担がかからないこと、そして腫瘍が悪性だった場合に手術による筋肉組織やリンパ腺などの切断からガン細胞が体内に流れ出てしまう恐れを回避できることが利点です。

しかし、部位によっては針を突き刺すことも危険ですし、また細胞を摂取できる範囲がごく限られているので、その結果を100%信用することはできません。それでも現実的に考えて、これを試すことが最善だと思ったのです。

わたしが入手した情報はすべて日本のもので、はたして台湾の動物病院でこのニードル・バイオプシーなるものが行われているのかどうか、最初はまったくわかりませんでした。幸い、台湾人の知り合いで公私共にお世話になっているSさんが、ニードル・バイオプシーのことを知っていて、以前Sさんが飼っていたワンちゃんもこの検査をしたことがあったそうです。その上で、この方法が一番安全だと言ってくれました。

わたしの中国語ではとてもお医者さんに相談できる内容ではないので、Sさんがわたしに代わってかかりつけの病院へ電話をしてくれました。ところが病院のお医者さんは、とにかく早く手術をして腫瘍を切除した方がいいの一点張りで、その前にニードル・バイオプシーをしてほしいというこちらの考えも、それも同じように危険だと言って、まったく耳を貸してくれないのです。Sさんが中国語で話している様子を見ていても、すぐにSさんの言葉が遮られるのがよくわかりました。電話を切った後Sさんは、「ここのお医者さんは自信がありすぎる。飼い主が相談できる雰囲気ではない」と言いました。

わたしにはなんとなくそれは理解できるのです。
飼い主本人ではなく、部外者が電話をしてきて、医者が教えたこともない検査方法を口にする。きっと、それはお医者さんにとって、あまり愉快なことではなかったのかもしれません。

何より、ラーはこの病院でずっとお世話になってきました。
まだラーが赤ちゃん猫だった時、前から住んでいたルームメートの猫にひどく痛めつけられて数箇所を縫う治療もここで受けました。また完全に片目になる手術もここでしました。それ以外にも予防接種や洗ってもらうことなど、今まですべてこの病院でお世話になってきたのです。わたし自身、この病院とここのお医者さんが大好きで、できれば今回のことも相談したかったのです。

でも、手術して切除した場合にガン細胞の転移もありうると言われた時、
それは無理だと思いました。


ラーは今、何も苦しんでいるわけではなく、普通にエサを食べ、マメと追いかけっこをしたりして元気に生活しているのです。それが突然の手術によって、その日からラーが苦しみ始めるなどということはとても受け入れられません。もとより飼い主のわたしにはそんな心の準備などできません。どう考えてもそれは無理でした。


Sさんがニードル・バイオプシーを受けられる病院を紹介してくれ、
翌日その病院へラーを連れて行きました。
Sさん夫婦も付き添ってくれました。

なんと心強いことに、担当してくれた女医さんは日本獣医畜産大学で研修を受けたことがあり、日本語も堪能だったのです。ニードル・バイオプシーについてもわかりやすく説明してくれました。針をただ突き刺すだけではなく、突き刺した状態で針を動かして周りの細胞を摂取すること。そのため、少し痛みを伴うが麻酔の必要はないこと。幸いラーの脹らみがある箇所は針を刺しても他の器官を傷つける心配がないことを教えてくれました。


検査が始まりました。
毛を剃って皮膚の消毒をしている最中、ラーは恐怖で体を震わせ続けました。
ラーの顔を両手で包み込み、わたしは自分の顔をラーの顔の前にピッタリと合わせました。検査針がラーの体に突き刺される直前、お医者さんは「しっかり呼びかけてあげてください」と言いました。わたしは少し慌ててラーの耳に口を近づけ、「ラー、大丈夫だから。すぐ終わるよ」とささやき続けました。

ラーは痛さをこらえる猫です。
マメは痛い時、絶叫して必死でその場から逃れようとする猫ですが、ラーは怖くなると固まってしまって、痛くてもそのままで耐えるのです。そのことは昔からよく承知しているのですが、ラーが痛さを必死でこらえて、瞼をキュッと閉じる様子を見るのは本当に本当につらいことでした。

検査が終わってその結果を知るまでの時間は更につらいものでした。
お医者さんは何度も顕微鏡をのぞきなおし、分厚いファイルを取り出し、別のお医者さんも顕微鏡をのぞいて意見を交わしていました。その様子を遠くから眺め、「ああ、だめかもしれない。これは覚悟しなければいけない」と思い始めると、心臓がドキドキし、もう息をするのも苦しいくらいになってきました。


ようやく、お医者さんがカルテをもってこちらへやってきました。


「ラーくんの体にあるかたまりは軽い炎症をおこしています。少し膿があることも確かめられました。元々仔猫の時からある小さな脂肪腫が何かにぶつかったか、または遊んでいる時に傷ついたか、あるいは予防注射の影響かで腫れている様子です。ガン細胞は発見されませんでした。」


最悪の結果は免れました。
これですべて安心というわけではありませんが、極度な緊張から解放されて、わたしはその場にへなへなと崩れそうになりました。しかし、そんな無様な格好は見せられません。さっきまで苦痛に耐えていたラーの前で、そんなことできるわけがないのです。


しばらくの間、抗生物質と腫れを取るための鎮痛剤を調合した薬を飲ませ、様子をみることになりました。また、その箇所を一日に何回か温めるように言われました。良性の脂肪腫でも、いずれは取ったほうがいいものだそうです。しかし、できれば手術などをせずに、自然になくなるようにできないものか。そういう方法を探していこうと思っています。


とても長い文章になってしまいました。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

動物と暮らしている方の参考までにはならなくとも、
この記事が果てしないネットの大海を漂い続ける中で、
愛する動物の身の上に何かあった方の、
何かの行動のきっかけになればと思い、長々と書き連ねました。


ra.JPG


最後に、今回もずっと付き添っていただいたSさんに深く感謝申し上げます。
Sさんはラーがまだ仔猫の頃、目の手術をする際にもお世話になりました。
久しぶりに会ったラーはとても大きくて、さぞかし驚かれたことでしょうね(笑)。
また、ご主人にはこの日病院から家まで送っていただき、本当に助かりました。
この場を借りてお礼申し上げます。



<追記>

本日9月7日、マメが我が家にやってきて一周年を迎えました。
マメとラーには金缶を半分ずつ、わたしはビールでお祝いしました。

ramame.JPG

来年もこうやって過ごせますように。


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コメント 46

蓼科

あーびっくりしました 手に汗して読み進みました
よかったです ガンでなくて やれやれです
変な形に剃られてしまいましたが手術しなくていいのですから
我慢しましょう
しかしラーくんは我慢強いのですね
by 蓼科 (2008-09-06 23:32) 

マヌカン☆

とりあえずホッとしました
いきつけのお医者様に手術をさせなくて良かった・・・・
いい検査方法が見つかり、お世話をしてくださる方がいらっしゃって良かった。
鯉三さんを飼い主に持ったことと併せて、ラー君が持っている「運」なのかも知れませんね^^
by マヌカン☆ (2008-09-07 06:56) 

kumimin

おはようございます。
ラーさん、腫瘍でなくてよかったですね。
去年みいが腫瘍って言われたときも同じ気持ちでした。
みいは腫瘍でしたががん細胞がなかったのでわかったときは安心でへなへな〜ってなりました。
ラーさん、お背中ちょっと涼しいけど、お大事にね♡

9日から娘たちが台湾に行きます。変なことをしている日本の女子たちがいたら気をつけてくださいね(≧∇≦)b
by kumimin (2008-09-07 08:11) 

linmei

読んでいくうちにちょっと苦しくなってしまいました。
でも悪性でなくて良かったです。ほっとしました。
動物にとっては手術なんて、何のことかも分らないし、
自分の体に巻かれた包帯も異物としか思えないのだろうし、
飼っている私たちが良かれと思っていても、
動物たちにはかなりの負担がかかる物なのだと、
改めて思いました。
ラー君は我慢強いですね、鯉三さんを信頼してるんでしょうね。
by linmei (2008-09-07 09:09) 

Balloon

あぁ、、ドキドキしながら読んでしまいました、悪性の腫瘍じゃなくて
本当によかったですね!確かに負担が少ない検査でもラー君(動物)
にとっては大変な緊張と恐怖感を味わうのですよね!特にラー君の場合は
大変な手術を過去にもしているからよけいに・・・
それでもSさんのおかげでいきなり手術される事態にならなくて
良い病院がみつかってよかったですね!早く完治するようお祈りしています!
by Balloon (2008-09-07 10:24) 

サクラコ

鯉三さんお久しぶりです。
ドキドキしながら読みました。
鯉三さんのお気持ちがとっても伝わってきて、一緒に胸が痛くなりました。
悪性の腫瘍でなくて本当によかった。
最後のラーくんの写真、その奥でリラックスしてるマメくんを見て、
ラーくんもマメくんもいつまでも元気で幸せに暮らして欲しいと心から思いました。
by サクラコ (2008-09-07 11:32) 

ふじのしん

もしもの事態を考えた場合のつらさが伝わってきました。
かかりつけの医師が勧める処置に対して異をとなえるのはかなり勇気の要る事だし、鯉三さんは本当に最善の努力をされたのだと思います。
それにしてもラー君は我慢強い!写真はちょっと痛々しいですけど、早く快方に向かう事を願ってます。

by ふじのしん (2008-09-07 12:00) 

りみこ

ホントに良かったですね。
結果が分かった時には、力が抜けそうになりましたw
以前、私事ですが、ある病気になった際にやはり同じ様な事がありました。お医者さまはある種の職人気質があるように思いますね。
でも患者が一番のはずなのに・・・。
ラーくん、よく頑張りました。偉かったねぇ。
これからもずっと鯉三さんと、マメくんと一緒にいられるように
ゆっくりと治療していってね。
早く心配が無くなることをお祈りしております☆彡
by りみこ (2008-09-07 12:25) 

たま

まずはよかったですね。ラーくん、検査に耐えてえらいです。検査結果がでるまでの鯉三さんの心情、お察しします。
信頼している獣医さんから手術と言われても、ラーくんのベストをさぐる鯉三さん、すばらしいです。わたしもこうありたいと思います。
手術は避けたいですよね・・・
わたしは基本的には手術はしないと今は決めています。それは猫にとってものすごいストレスだし、恐怖だし。手術して命を延ばすというのは飼い主の「いなくなったらつらい」という飼い主側の勝手のように思えるのです。
でも、そのときになってみればすこしでも・・・って思ってしまうかもしれませんが・・・
今は、元気にはしりまわるラーくん、薬や介抱でしこりがなくなることを祈っています。
by たま (2008-09-07 12:35) 

ミタタロウ

ラーくん、頑張ったねー。
鯉三さん、難しい決断でしたね。でもほんとによかった。
飼い主は鯉三さんのようにいろんな角度から、冷静にそして迅速に判断することを求められますよね。責任はとても重いですが、大事な家族ですもの。私も頑張ります。

あと、毛を剃った箇所をなめたりすると、そこが荒れたりしますのが大丈夫ですか? まめよんもスカーフしていました。ラーくんは難しい箇所ですが。。


by ミタタロウ (2008-09-07 13:26) 

iharaja

ラー君、大変でしたね。でも、悪性でなくて良かったです。
鯉三さんもご心痛だったでしょうが、ラー君が怖さと痛さに耐えることができたのも、本当に信頼できる人がそばにいたからですね。
先代の宙にも固まりができ、病院で脂肪種と診断されたことがあり、
何年かの内に小さくなりました。
毛を刈られたあとがまだ痛々しいけど、ちょっとの間の辛坊ですね。

可愛い猫たちに常に触れると言うことの大切さを改めて感じました。
そういうことで分かる異変もありますね。

by iharaja (2008-09-07 13:31) 

ダウン

深刻な病気ではなくて、本当に良かったですね。
鯉三さんも今週ずっと心配で大変だったでしょう。
本当にお疲れ様でした…。これからの治療も頑張ってください。

家の近くにエサをあげているネコの中で目に病気のあるネコがいまして
昨日捕まえて今日手術をさせました。ラーちゃんを思い出しました。そのネコもラーちゃんのように幸せになって欲しいものです。
by ダウン (2008-09-07 17:51) 

mito_and_tanu

こんばんは。
ラー君、検査の結果が良好で本当に良かったですね。 かかりつけのお医者さんというのは信頼関係が長い分いいですが、その人の判断が絶対に正しいともいえないのもまた、人間ですからありえますよね。 ともあれ、今回は本当に良かったですね。ラー君、マメ君、鯉三さんの健康に乾杯!
by mito_and_tanu (2008-09-07 22:03) 

びっけ

私もドキドキしながら、この記事を読みました。
お医者さんも、一生懸命治療しようとしてくれていると思いますが、最終的には飼い主が納得できる説明・治療ができるのがベストだと思います。
良き友人によって、良きお医者さんに巡り合えて、本当に良かったですね。
毛を剃られたラー君は、痛々しい姿ですが、大事にならなくて良かった、良かった!
☆ 二匹と一人の幸せな生活が続きますように!
by びっけ (2008-09-07 22:21) 

鯉三

蓼科さん:
ご心配いただき、ありがとうございます。幸い最悪の結果は免れて、少しホッとしています。この哀れな剃り跡ですが、わたしにとっては反面教師になりそうです。こういうことがないように、普段から飼い主が注意しなければと。しかし、猫の地肌も可愛いものですよ(笑)。

マヌカン☆さん:
ありがとうございます。今回の判断がよかったかどうかは、まだ正直いってよくわからないのです。今後更に気をつけなくてはいけないと思っています。でも、力になってくれる人たちがいて、わたしもラーも幸せです。

by 鯉三 (2008-09-07 22:23) 

べっこら

こんにちは
びっくりしましたが、悪性腫瘍でなくて良かったですね
私もキキの事は今でも正しい判断であったか?と思うことがあります。
猫と暮らしていると心配事はつきませんね
でも一緒にすごせる事は素適なことです。頑張って下さいね。
by べっこら (2008-09-07 22:47) 

ayou

ラーちゃん、悪性ではないということで良かったですね。私もこういうことがあると、私達はひとつの大切な命を預かっているのだと実感させられます。そして、その運命すべてを私達が握っているということ…。
鯉三さんは、ラーちゃんやマメちゃんに取って本当に心強いパートナーですね。
ラーちゃんの背中の毛が早く長くなりますように。


by ayou (2008-09-08 00:21) 

蟹道楽

最初から最後までハラハラしながら読ませていただきました。
鯉三さんの猫への愛情(家族としての)がたいへん強く伝わってきました。
悪い結果ではなくて本当に良かったですね。

by 蟹道楽 (2008-09-08 00:25) 

coco030705

ラーちゃん大変でしたね。鯉三さんは、本当にいい飼い主だと思います。
ここまできちんと考えて、最善を尽くす人は少ないでしょう。
ラーちゃん、大事に至らなくってほんとうによかった。それに、いいご友人がいらっしゃるのをうらやましく思いました。
動物を飼うことの責任ということを、考えさせられました。
ラーちゃんとマメちゃんが、いつまでも元気で過ごせますように、祈っております。

by coco030705 (2008-09-08 00:28) 

沙発

こんばんは。物言わぬ猫たちですから、痛いといってくれませんから、気付いてあげられなかったことを苦しまれたことと思います。
でも大事に至らないようで、本当によかったですね。
きっと弱い者たちのことを一生懸命考える鯉三さんのために、いろいろな国の神様が心配して助けてくださったのでしょう。
ラーちゃんとマメちゃんがいつまでも元気でいるよう、お祈りしています。

by 沙発 (2008-09-08 02:04) 

param

ご無沙汰しております。
ドキドキしながら読ませていただきました。
ラー君が痛みをこらえている所、見ていて辛かったと思います。
猫と暮らす身として気持が引き締まりました。
鯉三さんもゆっくり休んでくださいね。
by param (2008-09-08 08:29) 

ゴーパ1号

ラーさん、頑張ったね。
これからも鯉三さんと仲良くね。
マメさんともね^^
by ゴーパ1号 (2008-09-08 10:19) 

gillman

なにはともあれ、よかった
病気になると、何もしてあげられないような気がして、見ていても辛いときがありますよね

by gillman (2008-09-08 18:25) 

鯉三

kumiminさん:
去年のみいちゃんの痛々しい姿を思い出し、またあの時の記事を拝見しました。ほんと、かわいそうですね。猫は小さな動物ですから、切ったり取ったりするのには負担が大きすぎます。
ラーも悪性ではなかったものの、やはり取った方がいいのかもしれません。そのあたりをお医者さんとじっくり相談していきたいと思っています。

娘さんたちが台湾へ!!
明日いらっしゃるのですね。こちらはまだまだ暑いですよ。
おいしいものをたくさん食べてほしいと思います。

linmeiさん:
そうなんです。人間なら患者本人が納得して同意した上で手術をしますよね。動物はそうはいかないのです。だからダメージも大きいと思うのです。いくらわたしがつきそっていたところで、彼らの恐怖がとりのぞかれるなどとは思えません。それは絶対忘れてはいけないことです。動物はただの物ではありませんから。

Balloonさん:
おっしゃるとおり、ラーは赤ちゃん猫の時から何度も手術や治療を受けているので、病院へ行くともう諦めたようになるのだと思います。それは本当に憐れです。記憶は毎回しっかりあるはずですから。
Sさんの存在は大きいです。ラーが台湾でこうして元気に暮らしているのは、Sさんがいてくれたからだと思っています。

サクラコさん:
お久しぶりです。コメントいただけて嬉しいです。こむぎちゃんもいろいろありましたからね。サクラコさんはきっとわたしなんかよりも、もっとつらい思いをされてきたことと思います。でも、こむぎちゃんもきびくんも今は元気いっぱいでよかったですね。人も猫も元気が一番ですね。

ふじのしんさん:
わたしはお医者さんを尊敬しています。それはこれからも変わりません。でも、飼い主には動物に代わって意思表示をする義務があるのです。怖い時は怖いと言わなければ、それは彼らをもののように扱っていることになると思うのです。最善かどうかはわかりませんが、今回はこういうことしかできなかったように思います。

りみこさん:
ご心配いただきありがとうございます。
お医者さんの知識と技術は、素人が口を出すようなことではないことを十分に分かっているつもりです。しかし、動物の命の責任をとるのはお医者さんではなく、飼い主であるわたしたち自身ですから、わたしたちが納得することが前提だと思っています。


by 鯉三 (2008-09-09 00:40) 

hama

悪性のものでなくてよかったです!
眠れぬ日々を過ごされたことと思います。
自分自身が似たような目に遭ったことがことがあり(全摘を要するような悪性乳がんを疑われました...)、また、同じ猫飼いとして人事ではない気持ちで読みました。
しかし、猫におけるがん治療や検査方法も様々な方法があるのですね。
by hama (2008-09-09 08:05) 

まぐろとわさび

電車で小さい携帯画面に食い入るようにして読んでしまいました。
途中でなんどもこみ上げるものを飲み込みながら・・・
あ~でも、本当に悪性じゃなくて良かった!鯉三さん、心臓に良くないですよ~!まぁ、一番生きた心地がしなかったのは鯉三さんですね。
ラー君の背中・・・痛々しいけど、元気そうでうれしい。
ワタシも帰ったらニャンズのボディチェックしてみよう。。

by まぐろとわさび (2008-09-09 09:07) 

ぴー太郎

鯉三さん、ご無沙汰しております。
私も他の方同様、心臓バクバクしながら読ませていただきました。
結果、良性のもので本当に良かったです。鯉三さんがヘナヘナと
崩れそうになるのが、本当に実感として分かります。
私もニールの事では、そんなに泣かなくても・・・と先生に何度慰められた
事か・・・
今回は、鯉三さんが納得できる方法で、ラーくんにも負担の無い方法で
最良の結果が出たことを心から嬉しく思います。痛みを我慢して検査を
受けるラーくん、気持ちを考えると涙が出てきます。
マメちゃんと一緒にお祝い出来て本当におめでとうございます!

by ぴー太郎 (2008-09-09 10:15) 

miacat

お久しぶりです。
いつも読み逃げばかりですが、今日は嬉しくってコメント残したいと思います。
ラーくん頑張ったよね。良性でほんとよかったです。
何にも言ってくれない猫だからこそ、飼主が日々気をつけてあげないといけないですね。私も今以上に気をつけたいと思います。
マメくんとの記念日おめでとうございます。仲良くずっと一緒がいいですね。
by miacat (2008-09-09 18:49) 

鯉三

たま母さん:
わたしもたま母さんと同じ考え方で、手術はいやなのです。たとえ、手術しなければ治らない病気であっても、猫のような小さい動物に全身麻酔を打って体を切り開くというのがすごく怖いし、実際麻酔一つとってもとても危険だと思うのです。

これまでお世話になっていた病院には美容院もあって、そこで定期的にラーとマメを洗ってもらっていたのですが、マメがとても暴れるので、今度暴れた時は麻酔を打つと言ってきたのです。「それはやめてくれ。麻酔を打つくらいなら洗ってもらわなくてもいい」と断ったのですが、こういうところも、何だか物のように扱われているようで、ちょっと不安に思ったのです。

だから今回のことも、できるだけ他の方法を探ってみて、それでもやっぱり切除した方がいいということになれば、時期を見て決めたいと考えています。

ミタタロウさん:
とりあえずは手術を回避しましたが、かたまりが大きくなる可能性がある限り、手術のことを考えなければいけないというのが実情です。飼い主として後悔したくないけど、最後はラーの様子をみて決めたいと思います。

毛を剃ったところですが、はじめの1日だけ首のところに大きいハンカチを結んでマントのように着せていました。今はもうなめないので大丈夫です。ご心配いただきありがとうございました。

iharajaさん:
そうですか、宙ちゃんも脂肪腫をもっていたのですか。自然に小さくなったんですね。いいなあ、ラーもそうなってほしいと思います。今はサプリメントや気功の効果などを調べています。またお医者さんが、毎日手でやさしくマッサージすることを勧めてくれているので、やはりそういうスキン・シップが大切なのだなと思いました。

ダウンさん:
お久しぶりです。ご心配いただきありがとうございます。
またダウンさんの手で、尊い命が救われたのですね。目が悪い猫は見た目によく同情されますが、家で飼われる猫にとってはそれほど生活に苦にならないはずです。いい飼い主に引き取られてほしいですね。

mito_and_tanuさん:
他のブログでもよく見かけるのは、二番目三番目の病院を知っておくことの大切さです。これは人も同じだと思うのですが、大きい病気の時は特に客観性が必要になってきますね。確かに前の病院へ少し申し訳ない気持ちもあるのですが、ラーのことを第一に考えればとても瑣末なことだと思います。

びっけさん:
そうですね。お医者さんの技術や知識にはちっとも疑いをもっていないので、あとは飼い主とのコミュニケーションだと思うのです。それが一方的になって飼い主が納得できないまま、ことが進められるのはよくないと感じました。物が言えない動物の代弁者ですから、少々うるさがられるのは当然だと思います。

by 鯉三 (2008-09-10 08:21) 

鯉三

べっこらさん:
とにかく悪性ではなかったので、少し考える時間ができました。これからどうやっていくか、お医者さんと相談して決めたいと思います。
「一緒に過ごせる事は素敵なこと」
本当にそうですね。それにつきると思います。

ayouさん:
小さな命ですが、わたしにとっては大きな命です。今回ほどそれを感じたことはありません。「これがベスト」というのはなかなか見つけられませんね。何ごともそうですが。
もし、お差し支えなければ同じ台北に住む者同士で、こういった動物病院などのことについて情報交換できればいいなと思っております。

ラーの地肌、柔らかくて触り心地がいいです(笑)。

蟹道楽さん:
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
早く音楽記事が書けるくらいの心の余裕ができるといいのですが、まだまだ心配は続きそうです。猫とはいえ家族ですから仕方ありませんね。

ココさん:
いえいえ、他の人ならもっといい考え、いい方法を見つけることができたんじゃないかと思っています。最善とはなんなのかと、そして誰にとっての最善なのか、などといろいろ考えさせられました。
Sさんがいたのは本当にラッキーなことでした。昨日もお電話をいただき、ラーのことを心配してくださいました。

沙発さん:
お久しぶりです。温かいコメントをいただき、胸が熱くなりました。信心深くないわたしが、こうやっていろいろな方に助けてもらえることは本当にありがたいことです。神様仏様に感謝しなくてはいけませんね。これからが大事なので、気をつけていきたいと思います。

paramさん:
自分より小さい生き物が痛みに耐えている姿を見るのはつらいことですね。ラーは赤ちゃん猫の時からそうだったので、本当にかわいそうに思います。しかし、運も強い猫なので、これからの苦難もきっと乗り越えてくれると信じています。

ゴーパ1号さん:
ラーは頑張りました。
わたしの方が励まされたような気がしています。

gillmanさん:
そうなんです。何かしてやりたい、でも何もしてやれないという無力感が常につきまといます。せめて思いだけでも伝わってほしいのですが...

by 鯉三 (2008-09-10 09:13) 

鯉三

hamaさん:
お久しぶりです。
ガンは病気そのものはもちろんですが、その疑いがあるというのも含めて告知の問題がとても大きいと思います。それだけでその人や家族の気持ちに大きなダメージを与えます。軽々しく言ってはいけないことだと思いますが、きっとhamaさんのショックも相当のものだったことでしょう。実は今知り合いにガンを患っている方がいるので、ラーのこともつい深刻に考えてしまいました。ペットとはいえ実際深刻な問題ではありますが。

まぐわさんさん:
携帯の画面でこんなに長い文章を読んでいただいて申し訳ありませんでした。きっと肩が凝られたことだと思います。幸い、最悪の事態は免れましたが、今後も手術の可能性を含めて、いろいろケアが必要になるので気が抜けません。ぜひ、まぐろさんとわさびさんのボディ・ケアを!!

ぴー太郎さん:
お久しぶりです。こちらこそご無沙汰しております。
ニールくんもラーも健気だなと思います。飼い主の方がおろおろしてしまいますね。しっかりしなくてはいけませんね。
まだ心配が完全になくなったわけではないので、これからいい方法を探していきたいと思っています。

miacatさん:
お久しぶりです。
温かいコメントをいただけて嬉しいです。
わたしも今回のことで日頃のケアが十分でなかったことを思い知らされました。また、猫の病気についても知らないことが多すぎるので、猫たちが健康な今こそ、いろいろ勉強しなければいけないと思いました。気づいた時はすでに遅かったというのは避けなければいけませんね。

by 鯉三 (2008-09-10 09:44) 

椋木萌

ああ、とりあえず悪性でなくて、ほんとによかった。
うちの子たちはいまは元気だけれど、
他猫事ではありませんね。
猫たちは「痛いよー」とか「苦しいよー」とか言ってくれないから、
人間が早く気づいてあげなければ。
勉強になりました。
ラーとマメと鯉三さんの健康をお祈りします。
by 椋木萌 (2008-09-10 14:24) 

michael

本当に良かったですね。良かった、良かった。
by michael (2008-09-10 15:25) 

鯉三

椋木萌さん:
ありがとうございます。とりあえずは安心しました。
これからどうするかを考える時間があるので、お医者さんと相談していきたいと思っています。そうですね、毎日上から眺めているだけでなく、同じ高さから彼らを見て、ちゃんとスキンシップをとらなくてはいけませんね。わたしも反省しております。

michaelさん:
ありがとうございます。
長い文章にお付き合いいただいて恐縮です。
by 鯉三 (2008-09-11 00:09) 

tano

鯉三さんお久しぶりです。
久しぶりに拝見した記事が・・・
・・・ラーくん、よかった・・
最悪な結果でなくて本当によかったです。
ラーくん、よく検査がまんしたね、えらいえらい。
いっぱいナデナデしてあげたいです。
そして鯉三さんも、難しい決断を迫られてお辛かったですよね。
ナデナデしましょうか?^^
頼りになる協力者の方のもと、いい病院が見つかってよかったと
思いました。
これからも鯉三さん、ラー&マメ君、一緒にお健やかにすごせますように。
by tano (2008-09-11 18:29) 

鯉三

tanoさん:
お久しぶりです。
最悪の結果ではなかったので、少し時間ができました。これから最善の方法をお医者さんと相談していきたいと思っています。人の場合、腫瘍摘出手術はかなり技術が上がっていて信用できるのかもしれませんが、それでもやっぱり手術を受ける人は怖いものですよね。猫は自分で決めることなどできないのです。そういう大切なことは機械的に進めたくないと思っています。今は決定権がないラーに代わって、いろいろな方法を探っていかなければと感じています。
by 鯉三 (2008-09-11 23:56) 

えのみ

お久しぶりです。
ラーくんの腫瘍で本当にビックリされたこととでしょう。
でも鯉三さんがラーくんのためを思って手術ではなく
ニードル・バイオプシーを選んで良かったと思います。
ラーくんも頑張りましたね。
やはりねこととのスキンシップも大切なことだと痛感いたしました。
ラーくん、マメちゃんいつまでも仲良しで元気でいてくださいね。
by えのみ (2008-09-12 01:50) 

鯉三

えのみさん:
こちらこそ、ごぶさたしております。えのみさんのブログはいつも深夜に更新されているので、時々のぞかせていただいています。
スキンシップは大切ですよ。わたしも今回のことで痛感していました。ラーの場合は脂肪腫だったのですが、薬を与えながら毎日やさしくなでることで腫れがひいたのです。すごいですよね、人も動物も!
by 鯉三 (2008-09-12 22:19) 

kumimin

こんにちは。
ラーさん、よかった(´▽`)

娘たちは昨日無事に戻りましたが台風を呼んでしまったみたいですね。どうか被害が出ませんように!!
by kumimin (2008-09-13 14:21) 

鯉三

kumiminさん:
娘さんたち、台風に出くわさなくてよかったですね。
台湾旅行は楽しめたのでしょうか。
今のところ大きい被害は出ていませんが、台風が明日も居座り続けるようなので、ちょっと心配です。
by 鯉三 (2008-09-14 00:47) 

りる

ラー君、大変だったのですね…。
悪性の腫瘍でなくて本当によかったです!
お医者様選びって、猫の場合も人間の場合も難しいですね…。
結果を待っている間の。鯉三さんの不安と緊張、伝わってきました。
ラー君も、よく頑張ってくれましたね。
鯉三さんや親切な人達のおかげで、
何度も命拾いをしているラー君、強運の持ち主ですね!
by りる (2008-09-14 13:01) 

鯉三

りるさん:
お医者さんの知識や技術は信用しているのですが、やはり治療を受ける側への配慮が少し足りないと思いました。怖い、痛いという感情や感覚は変えられないものですから、そこから説明をしてほしいと思うのです。例えば「かなり痛いですよ」というのでもいいのです。その上で手術の必要性を説明していただければ、患者は頑張ろうと思うはずです。でも、ラーにそれを求めるのは無理なので、わたしが代わりに言わなければいけないと思ったのです。いずれにしても理解者がいてよかったです。そういう意味でもラーは強運の持ち主です。
by 鯉三 (2008-09-14 21:41) 

seita

悲しくて悲しくて、途中からまともに読めませんでした。申し訳ないのですが、最後を先に読んでから安心して全文読み返しました。それでもラーくんが目を閉じて耐える姿が浮かぶと、腹筋がギューっと締め上げられて平常心ではいられません。

ブログ訪問を控えていたため遅れての応援となってしまいましたが、心底ラーくんの快復をお祈り致します。鯉三さんをはじめとする人々の愛と強運をもって、克服できると信じています。ラーくん、がんばるんだよ!
by seita (2008-09-24 00:56) 

鯉三

seitaさん:
どうもすみませんでした。はじめに大丈夫だったと書けば、みなさんにご心配をかけることなどなかったのですが、まだ決して万事これでOKではないので、こういう書き出しになってしまいました。
応援、ありがとうございます。おかげさまでラーは元気に過ごしています。人とは違って、猫の場合は異物があればそれを即座に切ってしまえばいいというものではないと思うのです。だからできるだけ苦しみを与えないようにしたい、そんな方法を探していこうと思っています。

by 鯉三 (2008-09-25 00:19) 

tabbycat

良かった、怖い病気じゃなくて。
普段生活する分には何の不自由も無くても
こういうときはやっぱり不安になりますよね、海外ですもの。
よいご友人がいてくれて本当に良かった。。。
ニードルバイオプシーですが、わたしも数ヶ月前に受けましたが
本当に何とも痛く無かったです。
ラー君も、何をされるのかわからないという恐怖はあったかもだけど
きっとほとんど痛くなかったと思いますよ。^^

by tabbycat (2008-09-29 15:38) 

鯉三

tabbycatさん:
ありがとうございます。
本当にSさんのおかげで、いい病院と知り合うことができました。その後も検査後に何度か訪れていますが、相談しやすいので精神的に助かっています。
ニードル・バイオプシーを受けられたのですか...そうですね、痛さは伴わないので早めに検査を受けておくべきですね。幸いラーの脂肪腫はその後小さくなり、楕円形だったふくらみは細長いひものようなものになってきています。
by 鯉三 (2008-09-30 00:56) 

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