花見、そして野菜カレー。 [台湾生活・雑感]
2月23日は快晴でした。まだ風は冷たいものの、出かけるにはもってこいの日和。バイクに乗って烏來(ウーライ)まで行ってきました。
目的は温泉ではなく、桜を見ること。台湾にも桜があります。といっても、カンヒザクラ(寒緋桜・緋寒桜)がほとんどで、日本のソメイヨシノのような立派な枝ぶりの木ではないので、あまり華やかさはありません。
なんとも可憐な花です。
木の下に咲いていた草花も可愛かったです。
烏來で見かけた猫たち。
こちらもやはり可愛かった。
さて、またしてもカレーです。
sweet_grassさんの記事を拝見して、また「カレー食べたい欲」が伝染してしまいました。今回は野菜だけのインド風カレーです。とあるサイトで紹介されていたレシピを参考に作ってみました。
熱したフライパンにバターを溶かしてタマネギを炒め、色がついてきたらおろしニンニクと生姜を加えます。用いたスパイスはコリアンダーパウダー、ターメリック、カルダモン、クミン・シードにローレルの葉。さらにヨーグルトとピーナッツをペーストにしたものとトマトを加えて炒めます。そこに下茹でしたカリフラワー、ブロッコリー、ジャガイモ、ニンジン、インゲン豆、ピーマンを入れ、少し水を足してしばらく煮込みます。そして鍋の火を消す前に生クリームを加えます。
香菜(コリアンダー)をのせて、レモンを絞ります。
ちょっと手間がかかりましたが、野菜だけの食べ物なので体にはよさそう。
野菜の甘みと旨みがよく出て、なかなかおいしかったです。
一方、カレーの匂いが嫌いなラーはキビナゴを食べた後、すぐに寝床へ。
この丸まった姿を見て思い起こすのは、Kanyaiさん宅のくまぞう君。
Kanyaiさんも、くまぞう君も元気なのかなぁ...
廟へ行く [台湾生活・雑感]
昨夜の喧騒が嘘のような静かなお正月です。
ラーもすっかり安心した様子。
よく寝てます。
日本では初詣に出かけるのですが、台湾ではどうでしょうか。
近くの廟(ミャオ)へ行ってみました。
赤い提灯がとてもきれいです。
たくさんの人が拝拝(パイパイ)をしていました。
線香の煙が立ち込めます。
何をお祈りするのかな...
帰り道、おもしろいものを見かけました。
台湾名物・バイク犬です。
気をつけてね。
爆竹 [台湾生活・雑感]
台湾の除夕(大晦日)から元旦にかけての夜は物凄い爆竹の音で眠れなかった記憶があるので、“ならば!”とばかりに今回はわたしも参加することにしました。
これがその爆竹です。
「20万発」! それは冗談でしょ...?
お祝い事に使用する爆竹には、伝統的なものと環境にやさしいものの二種類があるそうです。伝統的なものというのは、爆音とともに白や赤の紙くずが盛大に飛び散るもので、環境にやさしいものは、爆発の後も屑があまり散らからないそうです。わたしは台湾では爆竹初体験だったので、次の日の掃除を自らに義務付けた上で、伝統的なものを選びました。
午後11時をまわるとフライング組が続出!あちこちで爆竹とロケット花火の音が鳴り始めます。慣れないわたしは、爆竹の勢いがどの程度か測りかねているので躊躇しています。「20万発」というのも心に引っかかります。
午前12時。ついに向かい側で爆竹が鳴り響き始めました。
もう、迷ってなどいられません。
物凄い爆音と光! 竿をもつ手が震え、腰が引けます。
あっ! ラーは怖がっていないだろうか...
スピーカーが傾いています...やはり怖かったのでしょう。
次の朝、前の通りは紙屑だらけでした。
どうやらこの辺りに住む人々は、伝統的な爆竹の方が好きだったようです。
一夜明けて、少し涙目のラーでした。
除夕 [台湾生活・雑感]
台湾は今日、旧暦の大晦日を迎えました。中国語では「除夕(チュウシ)」と呼んでいます。今年は九日間と、少し長めの休暇です。日本人なので特に気分の変化はありませんが、それでも街の慌しい様子はいかにも年末といった感じで、新年を迎える雰囲気でいっぱいです。
ということで、門の前に新しい鉢植えを置きました。
名前は忘れましたが、白い花が咲くそうです。どうか枯れずに育っておくれ。
玄関にはこんなものを貼りました。
新しい年を意味する春。この文字をさかさまに貼ることには意味があります。「さかさまにする」という意味の『倒』という言葉が、「やって来る」の『到』と発音が似ていることから、こうやって“春(新年)がやって来る(やって来た)”という意味を表現するのです。
今夜は爆竹が一晩中鳴り響き、近くに住む犬や猫たちにとっては眠れない夜となりそうです。人間のわたしはもう慣れました...でも、今夜のはやっぱりすごいと思います。
家で過ごす場合は...と思って、こんなDVDを買いました。
『男はつらいよ 望郷編』と『道』です。
やはり正月映画といえば、寅さんですね。このシリーズ五作目は寅さん映画の中で、もっとも出来のいい作品と言われています。それにしても、中国語に訳すと字面からとても苦しそうな映画に思えるので不思議なものです。『道』は数あるフェリーニ監督作品の中でも特に思い入れのある映画です。
テレビの上にいち早く陣取ったのは、やはりラー。
鏡餅?
新年はこうやって、一緒にゆっくり過ごそう!
旧暦の過ごし方 [台湾生活・雑感]
今年のカレンダーは、こんなのを使っています。
日本製のカレンダーですが、旧暦を重んじる台湾ではとても役立ちます。毎日、違った形の月を楽しめるのはもちろん、台湾で重要な節句に当たる日を月の形で判断することができるのです。
例えば、旧暦の新年(1月1日)は、
新暦(太陽暦)の2月18日です。
この日は新月にあたります。満月ではなく、新月であるところが始まりを意味していて「なるほどなぁ」と思います。
次の満月はこの日から15日目の3月4日です。この日を台湾では「元宵節」といって、各地で幻想的で美しい伝統的な行事が行われます。逃さず、ぜひ記事にしてみたいと思っています。
「月明かり」という言葉、現代の生活ではピンとこないものがありますが、何か神秘的でいいなぁと思います。野生動物などは、本能で月の周期に体内のリズムを合わせて活動していると言われるくらいですから。
今夜は新月でも満月でもないけど、普段より大人しく、まったりしているラー。
月明かりから、何かを感じているのかな...
つきあい [台湾生活・雑感]
先日、NHKの朝ドラ・芋たこなんきんを見ていて、あっ!と思うシーンがありました。
ある夫婦がいつものように一緒に晩酌をしている時、夫がついさっき息子を叱って叩いてしまったことを妻に咎められます。夫は、叱り方にはその時その時によって、言葉で叱る場合も叩いて叱る場合もあると弁解します。
わたしはこの時点で、妻から咎められて腹が立つのに感情を抑えながら弁解する夫に同情していました。ところが妻が、幼少時に温厚だった亡き父から唯一叱られたというエピソードを振り返るところで、ハタッと気づかされました。
妻の父はその時も言葉を荒げることなく、静かに、でもはっきりと、
“自分が嫌なことを他人(ひと)にさせたらあかんなあ”と言うのです。この一言は叩かれるよりもつらく重かったと妻は夫に打ち明けます。夫は少し沈黙した後、“そうやって、子供は学んでいくんやなあ”とつぶやくのです。
この一見何もたいしたことがない言葉のやりとりに、人のコミュニケーションのあるべき姿を思います。親子関係、夫婦関係だけでなく、すべての人間関係にこういうゆとりがほしいものですね。
NHKの朝ドラは、これまで「新人女優の登竜門」のようなイメージが先行していてあまり好きじゃなかったのですが、芸達者で人生経験も豊富な役者達が演じるドラマ・芋たこなんきんは、たった15分の中にいろいろな「人生の綾」を垣間見せてくれます。
怒ってないから、こっちにおいでよ!
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追記:
ラーの写真はイメージ画像で、特に本文の内容とは関係ありません。
ただ、この記事を書く前、家で食事をしていた時にちょっとしたハプニングがありました。
ラーがテーブルにのって、わたしが食べていた水餃のつけだれをちょっと匂ったあと、例の床をかく動作を始めたのです。面白いのでそのまま眺めていたのですが、爪がランチョン・マットに引っかかり、そのたれの入った器をひっくり返してしまったのです(おまけに後ろ足をその器の中に突っ込んでしまいました)。わたしは決して怒りはしなかったのですが、「ああっ!」と大きい声を上げたので、ラーはびっくりして隅っこで固まったまま、しばらくじっとこちらを探るように見つめていました。
その様子があまりにも切なくて、ドラマ・芋たこなんきんのエピソードと重ねて書いてみました。こんなに多くのコメントをいただけたこと、とても嬉しく思います。また、ブログを通してこんなに素晴らしいコミュニケーションができることに驚いています。
一週間だけ、ブログを休みます。 [台湾生活・雑感]
今週一週間、PCには向かわずに本を読もうと思います。
ブログでのコミュニケーションがあまりにも楽しいので、最近は本を読むことを忘れていました。
ラーのことはどうかご心配なく。
PCに向き合っていた時間の一部を、ラーと向き合う時間に振り向けられるはずですから。
時節柄、皆さまどうかご自愛のほどを。
うたた寝される場合は、布団をかぶりましょう。
↑ うたた寝の悪い例
バイクでドライブ [台湾生活・雑感]
今日は朝からとてもいい天気だったので、ラーも洗濯物の下でくつろいでいました。朝はいつもここに出て日の光を浴び、猫野菜を食べることになっています。
出勤前にバイクでドライブを楽しみました。
目指すのは、1年ちょっと前に住んでいたところとその周辺です。
以前住んでいたところは台北近郊とはいえ、かなり不便なところでした。最初「どうしてこんな山奥に住むのか?」と繰り返し考えたものです。でも、バイクでの通勤を前提にしていたこと、そしてかねてから緑が多いところに住みたいと願っていたことが決断の後押しをしました。今は引っ越してしまったのですが、そこに住んでいた1年はわたしにとっていい思い出ばかりです(ラーとの生活もそこから始まりました)。
懐かしい景色につられて、ついそこまで行ってしまいました。たまたま階下のドアが開いていたので住んでいた部屋の前まで...すでに他の人が住んでいるようでしたが、かなりの散らかり具合で、それがちょっと寂しかったり...
ここからバイクで5分ほど走ると、こんな景色が望めます。
なかなか素敵でしょ?
週末は、よくこの景色を眺めてぼんやりしたものです。
この川をさらにさかのぼると、こんなにきれいな流れを見ることができます。
帰り道、こんなものを見つけてバイクを止めました。
さとうきびジュースです!
最近は台湾でもあまり見かけなくなりました。
もちろん買って帰り、職場のみんなと一緒に飲みました。
キリッとして、くどくない甘さがおいしかったです。
バイクでIKEAへ [台湾生活・雑感]
この4月、台北圏内にもう一つのIKEAがOPENしました。
台北縣新荘市にできたIKEAは台湾では最大規模のもの(売り場総面積8200坪)。外国人とはいえ、台北縣民歴が長い者としては、一度行っておかなければなりません。
出かける時、家の軒下にミャオミャオ(にせラー)がやって来ました。
軽く挨拶をしておきました。
信号待ちに撮影
台湾の政府機関が集中する重慶南路。総統府(かつての台湾総督府)の立派な建築を右に眺めながら貴陽街に左折し、そのまま直進。二つの大きな橋を越えてしばらく行くとIKEA新荘店があります。
でかいです。
目を引いたのがこれ!
いろんなものがぶらさがっていました。
あのハマーも、こんなに大量に!!
そして...
今日は買わなかったけど、冬が来るまでには是非買いたいこの商品。
猫用の寝床です。
ここにラーが寝ている様子を思い浮かべると、楽しくてたまりません。
そうそう、こんな感じで寝てもらいたいものです。
メダカ捕り [台湾生活・雑感]
台北は夏真っ盛り。
週末といえども、日中は出掛けるのをためらってしまうほどの暑さです。
殿さまも暑そうでしたので、
「ならば...」、とばかりに風呂場へお連れしました。
寝てたんだけど...
いつものように、とてもおとなしいので手間がかかりませんでした。
(はい、きれいになったよ!)
さて、夕方。
最近見つけたお気に入りの場所。
ここは5時を過ぎると影がおちて、涼しい風が吹きます。缶 ビールを片手に過ごすのもいいかもしれません。
しかし、今日の目的は他にありました。
カメラを構える自分が写っています。
河原にある小さな沼。ここにメダカがいるのです。
たくさん捕りたかったのですが、泥が深くて足をとられるので、思うようにいきませんでした。ヘドロの匂いが立ちこめ、それはそれはすごいことに。
途中、通りかかったおじさんに「何を捕ってるんだ?」と 尋ねられ、「大肚魚(メダカ)だ」と答えると、興味なさそうにすぐに行ってしまいました。
10匹ほど捕れました。
水槽で飼って、一杯飲りながら毎晩眺めようかなと思っています。